海外IT動向ウォッチング 2016年10月~2017年3月(第19回)

目的地まで全自動”空飛ぶタクシー”乗用ドローン登場

2017.03.06 Mon連載バックナンバー

 ドローンによる荷物配達の実用化が目前に迫っていますが、ついに人間が乗れるドローンが登場しました。

 EHANGという中国のベンチャーが、1人乗りの自動運転ドローンを開発。このほど、中東のドバイの交通当局と都市交通として導入する提携を結びました。この7月にも運行を開始する計画で、ついに“空飛ぶタクシー”が実現することになりそうです。

 

中国発のドローン「EHANG 184」

 EHANGは2014年4月に中国・広州に設立されたベンチャー企業で、自動航空機(AAV)を開発しています。クラウドファンディングで資金を調達し、その1年半後の2016年初め、家電見本市「コンシューマー・エレクトロニクス・ショー」(CES 2016)で低空飛行用の旅客ドローン「EHANG 184」の試作機を披露しました。同社は今年のCESでは実際に飛行している様子の動画を公表し、200回以上のテストフライトを行ってきたと説明しています。

 実際に人間が乗れるドローンとはどのようなものでしょうか?EHANG 184は4本のアームと8基のローターを持つ「オクトコプター」です。本体重量は240kgで、最大積載重量は人間と荷物を合わせて220ポンド(約100キロ)。飛行高度は11,500フィート(約3,500m)に達し、平均時速は60km。動力は電気で一回の充電で30〜40マイル(約48〜64km)、25分程度の飛行が可能といいます。コンパクトに折り畳んで格納できるのも特徴です。

 専用のアプリから行き先を指定すると、目的地まで全自動で飛行します。離着陸ポイントは、あらかじめ設定してあり、その場所にはEHANGのロゴが表示されています。ドローンのカメラが、ロゴを認識して、乗客が何もしなくても自動的に離発着を行う仕組みです。

 

「みんな子供の頃は空を飛んでみたかった」

 EHANG創業者の領英(Huazhi Hu)氏は、英メールオンラインに対して、次のように経緯を説明しています。

 EHANG 184は初のAAVで、構想から開発まで2年半を費やした。われわれはみんな、子供の頃に空を飛びたいと思っていた。でも航空操縦士の資格を取るのは面倒だし時間もかかる。(EHANG184は)今すぐに飛びたいと思っている人の夢を実現する。旅客者として空を楽しみながら、A地点からB地点に短時間で移動できる。

 領英氏が掲げた目標は「安全な方法で人々を空へ」。この点について、EHANGのオフィシャルサイトは、このように説明しています。… 続きを読む

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