海外IT動向ウォッチング 2016年10月~2017年3月(第12回)

2017年、歯ブラシにもAI(人工知能)が搭載される

2017.01.16 Mon連載バックナンバー

 2017年は、AI(人工知能)がいよいよ生活のあらゆる場面で本格的に活用される年になりそうです。米国で開催された恒例の家電国際見本市「コンシューマー・エレクトロニクス・ショー(CES)」では、フランスのメーカーがAIを組み込んだ歯ブラシ「Ara」を発表して話題を呼びました。家電・ヘルスケアへのAIの利用です。

 

利用者のクセを学習、使うほど進化

 Araはフランスのベンチャー企業「Kolibree」社の歯ブラシで、「世界初のAI歯ブラシ」をうたっています。同社は発表で、次のように説明しています。

 特許取得済みの「深層学習アルゴリズム」を、歯ブラシの低消費電力プロセッサ上に直接組み込みました。センサーからの生のデータがプロセッサ上で動き、使えば使うほど、システムは利用者のクセを学んで磨きの精度を向上させることができます。

 Araには、3Dモーションセンサー、加速度計、ジャイロスコープ、磁気探知機などを搭載し、重さは70グラム。バッテリーは一度の充電で2週間もつとのことです。

 3Dモーションセンサーは、ブラッシングの頻度やどの部分を磨いたか、どれくらいの時間だったかなどのデータを取得するためのものです。データは低消費電力の「Bluetooth Low Energy」(BLE 4.0)を使って自動的にスマートフォンアプリに送信されます。オフラインで磨いた時はデータを一時保存し、再接続した際に自動転送します。ブラシ部分は取り替えが可能です。

 CESでは「イノベーション賞」を受賞しました。価格は129ドル(約1万5,000円)で、3月に発売の予定。割引価格(79ドル=約9,000円)で、サイトでは先行予約を受け付けています。

 

ゲームと融合して利用を促進

 インターネットに接続する”IoT歯ブラシ”あるいは”スマート歯ブラシ”と呼ばれるものは2-3年前から、ぼちぼち登場しています。日本でも、サンスターが、スマートフォンのアプリと連動して正しい磨き方を指導する「G・U・M PLAY」を昨年4月に発売しました。Kolibree自身もその前、2014年のCESで、スマホアプリで磨き残しをチェックするスマート歯ブラシを発表しています。

 しかし、AraはAIを利用した点で、従来のスマート歯ブラシとは一線を画すものだといいます。… 続きを読む

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