海外IT動向ウォッチング 2016年4月~9月(第9回)

集中力がない…落ち着かない…原因はアレかも?

2016.06.06 Mon連載バックナンバー

 仕事をしているとき、以前と比べて、不注意が目立つようになったと感じてはいないでしょうか? あるいは、段取りがすごく悪くなったり、片付けができなかったり――。もし、そうだとすると、スマートフォンが原因になっているかもしれません。

 米大学で、スマートフォンでひっきりなしにメッセージを受け取っているうち、ADHD(注意欠如多動性障害)に似た症状が現れるという研究が発表されました。

 

「どこにいても通知の砲火を浴びる」

 最新ニュースをアラートで知らせるニュースサイト、友人の動向を親切に教えてくれるソーシャルサービスなど、自動的に情報を送りつけてくる「プッシュ」型のアプリやサービスはたくさんあります。スマートフォンを携帯していると、ユーザーは必然的に、常にアラートされている状態となります。

 こうしてひっきりなしに入るメールやメッセージを知らせる通知がわれわれの行動に影響を与えているようです。米バージニア大学が「Study:Smartphone Alerts Increase Inattention – and Hyperactivity(調査:スマートフォンの通知が不注意と多動を増加させている)」としてまとめました。

 スマートフォンは全く手放せないアイテムになっています。同大の調査では、パーティなど社交の集まりの最中にスマホを使っているユーザーは95%に達します。歩行中にスマホを使用するのは10人中7人。なんと性行為中も10人に1人がスマホを使っているといいます。

 バージニア大学で心理学を研究するコスタディン・クシュレブ博士は、次のように述べています。

(アップルの)スティーブ・ジョブズ氏が「スマートフォンが全てを変える」と言って、まだ10年もたっていない。だが、インターネットがポケットに入るようになり、人々はどこにいても“通知の砲火”を浴びている。このように、ひっきりなしに押しよせることがわれわれの脳にどのような影響を与えるのかを理解したいと考えている。

 

注意が持続しない、貧乏ゆすりが出る

 クシュレブ博士は、カナダのブリティッシュコロンビア大学と共同で、学生221人を被験者として、2週間にわたる実験を行いました。音またはバイブレーションで通知するアクティブモードと、全く静かなままのサイレントモードの2つのモードで1週間ずつ過ごしてもらい、行動を比較しました。その結果、… 続きを読む

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