海外IT動向ウォッチング 2016年4月~9月(第8回)

「歩きスマホ」対応道路が登場、効果のほどは?

2016.05.30 Mon連載バックナンバー

 スマートフォンの画面を見ながら歩く「歩きスマホ」は、周囲に迷惑をかけるだけでなく自分にも大変危険です。日本だけでなく、世界で問題になっており、各当局はやめるよう呼び掛けていますが、なかなかなくなりません。どうしてもなくならないなら、別の手を――というわけで、ドイツの都市では、路面にスマホユーザーのための信号を埋め込むという対策に出たそうです。米ワシントンポストなどが伝えています。

 

顔を上げずに信号を確認できる

 スマホユーザー向け信号を設置したのは、ヨーロッパでも有数の古都バイエルン州アウクスブルク市です。きっかけは別の街で起こったスマホユーザーの死亡事故でした。15歳の少女がイヤホンで音楽を聴きながら、スマホを見て歩いていて、路面電車に気づくのが遅れ、死亡したという事故です。

 アウルスブルグ市は、これを重大視して、事故を防ぐため、実験的に新対策を導入しました。少女は信号の待ち時間にスマートフォンの画面に見入っていて、危険に気づくのが遅れたといいます。信号を見上げてもらえないのなら、いっそ、道路上に信号を付ける。そうすれば、頭を上げることなく信号が確認できるのでは、ということです。

 「新しいレベルの注意を促せる」とアウクスブルク市の広報担当ステファニー・レーメン氏は説明する。レーメン氏は、路上への信号埋め込みは税金の使い道として妥当だと考えている。首都ベルリンを含む欧州の複数の都市で行われた調査によると、約20%の歩行者がスマートフォンに気を取られているという。特に若い人は、ちょっと時間があればFacebookプロフィールをチェックしたり、WhatsAppメッセージをチェックしたりするので、リスクがさらに高い。

 効果があったという市側の主張に対し、市民からは… 続きを読む

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