海外IT動向ウォッチング 2016年4月~9月(第15回)

世界中で不足「セキュリティ技術者」の給料が上昇中

2016.07.25 Mon連載バックナンバー

 企業や政府機関を狙った標的型サイバー攻撃が増加すると同時に、サイバーセキュリティの知識やスキルを持つ人材の不足が深刻化しています。優秀なセキュリティ技術者となると、引き抜きも激しく、転職すれば報酬も平均3割アップするといいます。セキュリティ関連ニュースの米CSOオンラインが「深刻な人材不足に悩むサイバーセキュリティの求人市場(Cybersecurity job market to suffer severe workforce shortage)」として報告しています。

 

世界のセキュリティ技術者不足は2019年で450万人に

 調査会社の451 Researchが、北米と欧州で1000人のITプロに実施した調査によると、セキュリティマネージャーがセキュリティプロジェクトの実装にあたっての課題と感じていることは、「スタッフの知識不足」(34.5%)、「適切な人材がいない」(26.4%)が多かったといいます。

 実際、米労働省労働統計局の数字を分析したところ、米国内では20万9,000人分のセキュリティ求人が埋まっておらず、求人はこの5年間で74%増という激しさとのことです。米シマンテックのマイケル・ブラウンCEOは、次のように状況を説明しています。

 サイバーセキュリティ人材の需要は、2019年には世界で600万人に達すると予想される。このうちの150万人分が埋められず、不足となるだろう。

 不足分は、なんと450万人になるというのです。

 

報酬は平均30%アップ

 一方、需要超過によって、サイバーセキュリティ人材の賃金は上昇しています。情報セキュリティ人材のヘッドハンティングを手がける米インディゴパートナーの創業者ベロニカ・モリカ氏は、こう述べています。

 サイバーセキュリティの労働市場は炎上中だ。われわれがアプローチする候補者は複数の企業からのオファーを受けており、これが報酬を平均30%も押し上げている。企業は、カウンターオファー(雇用主が転職する人材に好条件を再提示して引きとめること)から人材を守るために、情報セキュリティチームに属する社員の報酬を平均で10%引き上げている。

 セキュリティ人材の報酬の上昇については、ハイテク向けのキャリア情報サイトDiceの調査からも明らかになっています。2015年5月の調査では、求められているセキュリティスキルの条件として、… 続きを読む

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