海外IT動向ウォッチング 2015年10月~2016年3月(第7回)

政府機関が摘発に本腰、闇の「ダークウェブ」

2015.11.30 Mon連載バックナンバー

 英国政府が「ダークウェブ」に対する取り組みを発表しました。ダークウェブはドラッグ、銃、児童ポルノ、個人情報とさまざまな物が違法取り引きされるウェブサイトで、オンライン犯罪の温床として、その危険性が指摘されています。こうした違法サイトの一掃を目指して、英国の政府機関である政府通信本部(GCHQ)と国家犯罪対策庁(NCA)が共同でプロジェクトを立ち上げました。

 

まず児童ポルノの取り締まり

 プロジェクトの名称は「Joint Operations Cell(JOC)」で、11月初めに発表されました。GCHQは米国の国家安全保障局(NSA)、NCAは連邦捜査局(FBI)のような役割を持つ機関です。JOCは「児童の性搾取とオンライン不正を含む深刻な犯罪を発見し、食い止める」ことを目指すといいます。

 この組織は、キャメロン英首相が2014年末の児童ポルノ撲滅に向けたイベントで計画を明らかにしていたものです。その際、キャメロン首相は「小児愛者は吐き気がするような画像を見るために”ダークネット”を使っている」とダークウェブへの敵意をむき出しにしたと伝えられています。

 GCHQとNCAはすでに協業を始めており、正式な発足にあたって「両者のスタッフが集まり、まずオンライン児童ポルノの取り締まりに乗り出す」と述べています。NCA長官のキース・ブリストー氏は次のようにコメントしています。

 オンラインのコミュニケーションチャネルは、社会に大きなメリットをもたらしている。一方で、犯罪者が情報を共有する手段を拡大するという効果も生んでしまった。犯罪者たちは児童の性的な悪用などの犯罪にも利用されている。JOCは純粋に革新的な進展であり、2つの機関のスキルの良いところを持ち寄って複雑な事例や危険なオンライン犯罪者への対策を進める。

 

通常のブラウザーではアクセスできない

 そもそもダークウェブとは何なのでしょうか? “インターネットの闇”であることは想像できます。この定義についてはPC Advisorが説明してくれています。… 続きを読む

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