海外IT動向ウォッチング 2015年4月~9月(第6回)

3Dプリンターは買わない、「シェア」で使おう

2015.05.18 Mon連載バックナンバー

 活況の3Dプリンターですが、一般ユーザーには、まだ高価です。そこで、誰もが気軽に使えるようにする試みが始まっています。コンシューマー向け3Dプリンターメーカーの米メイカーボットが3Dプリンターを貸し出すコミュニティー「3D Hub」と提携した話をVentureBeatの記事「MakerBot now lets Thingiverse 3D designers monetize their work and let anyone print their products(メイカーボットがThingiverseの3Dデザイナーにマネタイズのチャンスを提供)」が紹介しています。

 

3Dデザインと3Dプリンターのコミュニティーをつなぐ

 メイカーボットは2009年創業の3Dプリンターメーカーで、デスクトップ向け3Dプリンターでは最もよく利用されている草分け的存在です。

 Thingiverseは同社がオンラインで展開するデザイナーコミュニティーで、デザイナーたちはここで自分がデザインした3Dデータを公開・共有できます。70万点以上のデザインがダウンロード可能で、ユーザーは気に入ったデザインのファイルをダウンロードし、3Dプリンターで出力できます。

 一方、3D Hubはオランダ発のベンチャーで、3Dプリンターの所有者と3Dプリンターを利用したい人とを結びつけるソーシャル・ネットワーク・サービスの一種です。3Dデザインファイルをアップロードして、地図上で印刷する場所を選ぶという手順で、3Dプリンターを使わせてくれる人を探して注文できます。つまりネットで3Dプリンターを「シェア」(共有)するのです。

 提携は、Thingiverseでデザイナーが公開するデザインに「プリントアウトする」という3D Hubsのボタンを組み込むものです。クリックすると3D Hubsのネットワークにつながり、注文から決済までのサービスが利用できます。当初はデザインを公開している8個人・組織が参加し、そこから拡大していくとのことです。

 

3Dプリンターへのアクセスを広げる

 3Dプリンターの製造と販売を主事業とするデザイナーコミュニティーと、3Dプリンターを貸し出すコミュニティーの協力。メーカーにしてみれば自分たちのビジネスに邪魔な動きもとれますが、3Dプリンターをどこでも利用できるようにするという大きな目的を追求した結果のようです。VentureBeatは次のように解説しています。… 続きを読む

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