海外IT動向ウォッチング 2015年4月~9月(第5回)

オフィスがゲームの舞台?謎のベンチャー企業の挑戦

2015.05.11 Mon連載バックナンバー

 仕事に疲れたオフィスでの気分転換は何でしょう? 動画を見たり、カジュアルゲームをしたり――でしょうか。近い将来、オフィスを“戦場”にして、撃ちまくってスッキリ、というのも実現しそうです。「謎のベンチャー」として注目を集めている米Magic Leap(マジックリープ)が、先ごろ公開した動画が驚くべきオフィスを見せてくれます。BGRの記事「Forget Work, Procrastination Has A Magic Future(仕事なんてどうでもいい? グズグズ派には魔法のような未来が待っている)」などが紹介しています。

 

現実とバーチャルがミックスする世界

 3月末にYouTubeで公開された1分半の動画「Just Another Day in the Office(オフィスの平凡なある一日)」は、AR(拡張現実)VR(仮想現実)技術を使って、どんなことができるかをデモするものです。

 動画の中のオフィスでは、YouTubeのウインドウや、Gmailの住所録がディスプレイではなく、空中に現れます。それをキーボードやマウスではなく、手でつかんだり、スクロールしたりして操作するのです。さらにメニューのアイコンからゲームを選んでプレーして見せてくれます。

 ゲームは1人称シューティングで、天井や壁から次々に出現するロボット兵を、手に持ったガンで撃破するというもの。見慣れた風景に重ねて3Dの敵が攻めてきて、仕事場が一瞬にして戦いの場へ変化します。最後には戦車が現れ、大砲で撃たれてゲームセット――。

 Magic Leapはこの体験を「映画的現実(Cinematic Reality)」と呼んでいます。BGRの記事は次のよう述べています。

 動画からわかるように、Magic Leapは将来スマートデバイスを仕事、それにプライベートでどのように利用するのかについて、新しい方法を描いている。(中略)ユーザーのジェスチャーやタッチを認識する3Dユーザーインターフェイスをはじめ、動画で用いられているビジュアル効果は現実世界とミックスされている。ゲームは実際のオフィスで、オフィスを背景にプレーされており、You Tubeブラウザはデスク上に配置された拡張モニターのように見える。

 この動画は新しいもの好きのハイテク業界であっという間に広まりました。公開されたYou TubeのチャンネルでMagic Leapは「これが現在、われわれのオフィスでプレーしているゲームだ」と説明欄に記しています。しかし、描かれている世界が現実的に可能かどうかについては、意見が分かれています。

 コメント欄には多くのユーザーが、本物なのかCG(コンピューターグラフィック)なのかと想像しています。CNetのビデオチャンネルTomorrow Dailyのコメンテーターは「おそらくフェイクだろう」としながらも、ビデオ自体が示すコンセプトは絶賛しています。

 

Googleなどが645億円出資… 続きを読む

全文(続き)を読む

続きを読むにはログインが必要です。

まだ会員でない方は、会員登録(無料)いただくと、続きが読めます。

連載記事

「モノのインターネット」の「モノ」はどこにある?
Infostand

Infostand

このページの先頭へ
Bizコンパス公式Facebook Bizコンパス公式Twitter