海外IT動向ウォッチング 2015年4月~9月(第4回)

「自家用車」は消滅? クラウド化する自動車

2015.04.27 Mon連載バックナンバー

 かつて、自動車を所有するのはステータスシンボルであり、今は少なからぬ家庭の必需品です。でも「自家用車」という言葉が消えてしまうかもしれないといいます。米投資銀行のモルガンスタンレーが、自動車では今後共有と自動化が進み、所有の概念がなくなっていく、という予想を発表しました。L.A. Timesが「Major auto industry disruption will lead to robotic taxis, Morgan Stanley says(自動車業界を襲う激震――自動運転タクシーの時代へ)」で詳細に伝えています。

 

トレンドは共有と自動化

 自動車は100年以上の歴史を持つ業界ですが、この巨大産業に今後、劇的な変化が起こる、とモルガンスタンレー・リサーチのレポートは主張します。

 投資家向けのレポートで、執筆者のアダム・ジョナス氏は、自動車・輸送業界に押し寄せている2大トレンドは「共有型経済」と「自動運転」だとする。この2つのトレンドによって、業界は「共有型自動運転車」へと変化していくだろうというのがジョナス氏の予想だ。これは、本質的にはロボットタクシーサービスが競合する世界となる。

 共有型自動運転の時代では、都市に自動化されたタクシーシステムが構築され、「完全に自動化された車が24時間365日体制で待機し、スマートフォンから利用できる」といいます。

 

持たず・運転せずに向けたステップ

 しかし、一夜にしてこんな時代がくるわけではありません。ジョナス氏は「共有型経済」と「自動運転」のトレンドが浸透していく過程を段階的に説明しています。基準は、人間から自動化へ移行する「運転」、個人所有から共有型へと移行する「所有」の2つです。

 現在、運転は人間、所有は個人ですが、所有が共有型に移行する(共有型経済)と進むとどうなるのでしょう? 車を所有するのではなく、必要な時に共有するようになり、フリート(車両)管理システム市場が活性化します。

 実は、変化は既に始まっています。… 続きを読む

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