海外IT動向ウォッチング 2014年10月~2015年3月(第8回)

「サイボーグゴキブリ」があなたの命を救う

2014.12.01 Mon連載バックナンバー

 ゴキブリは、あらゆる生き物の中でも最大の嫌われ者のひとつでしょう。あのピカピカした体や、サササッと素早く走る姿を、かわいいとか、美しいと言う人はちょっといません。その嫌われ者のゴキブリを“サイボーグ”にして人命救助に活用しようという研究が、米国で進められています。

 

回路基板とマイクを背負ったゴキブリ

 ゴキブリをサイボーグにする研究を進めているのは、ノースカロライナ州立大学コンピュータ科学のアルペル・ボズクルト博士らのチームです。The Atlanticによると、ゴキブリを選んだ理由は、そのサイズと生命力にあるそうです。ゴキブリは古生代の3億年前から存在するといわれる昆虫で、しぶとさは日常生活で出会うゴキブリからも納得できるしょう。サイズも重要です。体長5センチ弱のゴキブリなら、通常のロボットが入り込めない狭い空間や隙間にも入っていけるからです。

 ボズクルト博士らは、ゴキブリのこの特徴に目をつけ、ゴキブリの背中の上に“バックパック”として小さな電子回路を載せ、刺激を与えて動く方向を制御するサイボーグゴキブリ「biobots」を作成しました。公開された写真には、25セント硬貨(直径約24ミリ)とほぼ同じ大きさの電子回路を背負ったbiobotsが写っています。

 この回路はハイレゾリューションサウンド対応のマイクを備え、マイクから集めた音を無線通信でレスキューに伝えます。レスキューは、この音情報を元にゴキブリの進行方向を決めて、生き埋めになっている人を探すのです。ボズクルト博士はこう述べています。… 続きを読む

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