海外IT動向ウォッチング 2014年10月~2015年3月(第23回)

3Dプリンターの新利用法 水着をプリントアウト

2015.03.23 Mon連載バックナンバー

 3Dプリンターと言えば、フィギュアを思い浮かべる人が多いかもしれませんが、食べられる素材で食品製作するほか、物騒な話で拳銃まで作ってしまった例があります。でも、3Dプリンターはもっといろいろな分野に広がっています。ファッションもその一つ。最近、アルゼンチンの大学生が3Dプリンターで作成した水着を発表して話題になりました。3DPrint.comが記事「この3Dプリンター製造水着にわくわくしない?」(This 3D Printed Swimsuit Will Totally Blow Your Mind ?)で紹介しています。

 

大学生が製作

 できあがった水着は大きな襟のついた女性用のワンピースタイプで、立体的な造形がユニークです。作ったのはアルゼンチン・ブエノスアイレスの大学生で、ファッション・テキスタイルデザインを専攻するナディア・ゴードンさん。「未来のファッション」を表現するという課題に取り組んだそうです。

 全部で14のパーツから構成されており、各パーツは「MakerBot Replicator 2」という比較的安価な3Dプリンターで出力しました。全部をプリントするのに70時間から90時間かかったといいます。ゴードンさんは3Dプリンターには詳しくなかったので、パナマ在住の3Dアーティストに、デザイン画を送って形にする方法を相談しました。

 デザインした水着は「Wave」(波)と名付けられており、海岸に打ち寄せる波をイメージしました。全体が細かいメッシュのような構造になっています。ゴードンさんは、動機と3Dプリンターの魅力を次のように語っています。

 彫刻のようなパーツを持ったイリス・ヴァン・ヘルぺンフランシス・ビトーンティのデザインにインスパイアされました。伝統的な衣装づくりではほとんど不可能なような繊維のコントラストを持ったボリュームと形を、3Dプリントテクノロジーによって実験することができるのです。

 

なんと、バラバラに

 ゴードンさんは素材として、当初、柔軟性を持ったPLA樹脂のフィラメントを使うつもりでしたが、こうした複雑なメッシュを造形するには柔らかいPLA樹脂は非常に難しいことが分かりました。数時間かけて出力した作品は、パーツがぐらぐらとして不安定だったのです。そこで、通常のPLA樹脂を使うことに決めました。

 モデルに水着を着てもらったところ、うまくいったようで、着心地もよいとのことでした。ところが、すぐにパーツのつなぎ部分が取れてしまうというアクシデントに襲われました。いくつかのパーツも壊れてしまい、組み立てもやり直しになってしまったそうです。完成にはかなり苦労したようです。

 それでもゴードンさんは、3Dプリンターに魅せられているようで、次のように決意を語っています。… 続きを読む

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