海外IT動向ウォッチング 2014年10月~2015年3月(第20回)

ネット対応自動車のほぼ全部にセキュリティ脆弱性

2015.03.02 Mon連載バックナンバー

 「無線ネット技術を搭載した車のほぼ100%がハッキングやプライバシー侵入に対して脆弱」という調査結果が米国で発表されました。ネット対応の自動車が増えている中、車社会の新しい心配の種です。米デトロイトニュースが「Report: Cars are vulnerable to wireless hacking(レポート:多くの車が無線経由のハッキングに脆弱性)」と報じています。

 

高度化する車とセキュリティ脅威

 調査結果(PDF)は、商業・科学・運輸委員会のメンバーである米国上院議員エド・マーキー氏(民主党)が2月初めに発表したものです。最近の自動車のトレンドであるナビゲーション、インフォティンメント、安全性を目的としたモニタリングなどの新機能が無線技術を利用している点に着目し、ハッキング、それにプライバシー情報の不正なアクセスに対する安全性について調べました。

 フォードやトヨタ、ホンダ、日産など自動車メーカー16社から得た回答を基に、セキュリティやプライバシー分野の専門家と現状を精査しました。結果は驚きでした。報告書は次のように指摘しています。

「現在市場で販売されている無線技術を搭載した車のほぼ100%が、ハッキングやプライバシー侵入に対して脆弱」
「全メーカーが遠隔からのアクセスに対して、一貫性がなく無計画なセキュリティ対策をとっており、提示された質問を理解していないようだ」

「リアルタイムで意味のある対応や、診断ができる機能を説明できたのは2社にとどまった」
「ほとんどの自動車メーカーが、過去のハッキング事件について知らない、または報告していない」

 調査では、運転履歴データを収集していると回答したメーカーは75%にのぼりました。うち50%が「運転履歴データを車両外に転送して保存している」といいます。「収集していない」はわずか6%でした。

 こうしたことから、レポートでは次のように記しています。

 これらの調査結果から、自動車を乗っ取ろうとする悪意あるハッカーや、運転手のプライバシー情報を収集して悪用を企む者からドライバーを守るための適切なセキュリティ措置が明確に抜け落ちている、と言える。

 

メーカーの関心は低い?

 自動車のハッキングは2013年、米国防高等研究計画局(DARPA)実際に実験で成功した例が報告されています。… 続きを読む

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