海外IT動向ウォッチング 2014年10月~2015年3月(第1回)

頭部装着ディスプレイで仮想現実、普及の条件とは

2014.10.06 Mon連載バックナンバー

 VR(バーチャルリアリティ/仮想現実)は、仮想空間の中で、違う場所や、そこには実際にはない物体を体感できる技術で、今後の重要なアプリケーションの一つと考えられています。この分野で注目の米ベンチャーOculus VR(オキュラスVR)と韓国のサムスン電子が、スマートフォンをそのままディスプレイに利用する「Samsung Gear VR」を発表しました。モバイル機器で手軽にVRが利用できるようになれば、人々の生活が一変するかもしれません。投資家向け情報の米モトリー・フールは「Can Facebook Inc.’s Oculus Overcome This Major Hurdle?(Oculusに立ちはだかる大きな障害)」という記事で期待と課題を挙げています。

 

サムスンのスマホとOculusの頭部装着ディスプレイが合体

 Oculus VRは、頭部に装着してVRを体感するヘッドマウントディスプレイ(HMD)を開発しており、2012年に発表した「Oculus Rift」で、コアなゲームユーザーなどの注目を集めました。製品化はまだですが、開発者向けのキットを提供して本格展開へ準備中です。また、今年3月にはフェイスブックが同社を20億ドル(約2,200億円)で買収して一躍一般にも知られるようになりました。

 「Gear VR」は、ディスプレイ自体や画像処理のプロセッサーにサムスンのスマートフォン「Samsung Galaxy Note 4」の機能を利用して手軽に使えるようにしたHMDです。Oculus Riftが組み込みの液晶パネルを持っていて、外部のパソコンを必要とするのに対し、スマホをフレームに取り付けるだけなので安価に利用できます。

 Oculus VRは、「Wolfenstein」「Doom」などのゲーム開発で知られるジョン・カーマック氏をCTOに迎え入れ、1年半の開発工期をかけてGear VRを準備したといわれるだけあり、メディアの評価も上々です。製品は年内に発売する予定といいます。

 

モバイル用頭部装着ディスプレイのメリット・デメリットとは

 Gear VRはOculusにとっての初のモバイル用HMDで、発表済みのOculus Riftと比べると、いくつか大きなメリットがあります。… 続きを読む

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