海外IT動向ウォッチング 2014年4~9月(第3回)

マレーシア航空機はクラウドで発見できた?

2014.04.17 Thu連載バックナンバー

 「おやすみ」の通信を最後に、乗員乗客239人を乗せたまま姿を消したマレーシア航空370便の不明事件では、対象地域が広範囲にわたり、周辺各国が軍を動員して大規模な捜索を繰り広げました。膨大なリソースを投入しましたが、「クラウドを利用したシステムがあれば早く発見できた」と言う専門家がいます。

 

衛星経由でデータを送受信

 オーストラリアのニュースサイトThe Conversationの記事「If we’d used the cloud, we might know where MH370 is now(クラウドを使っていればMH370便の行方がわからなくなることはなかった)」は、航空機の安全システムにクラウドを活用することを提案しています。そのメリットとは何なのでしょう。

 航空機には通常、GPSを利用して自分の位置を発信したり、応答したりするトランスポンダー、空中で他の飛行機と接触を防ぐためのレーダー、航空機情報通信システム「ACARS」などの安全対策が講じられています。

 記事の筆者でOpen Universityのコンピューター・通信学部の上級講師のイジュン・ユー氏は、これら既存の安全対策に依存する代わりに「航空機が定期的にフライト情報をクラウドのデータセンターに送信する仕組みを作るべきだ」と主張しています。航空機は信号や操縦士の会話などの情報を、衛星を経由して圧縮したデジタルストリームとして送ることができる、とユー氏は述べています。

 

フライトの状況をリアルタイムに確認

 トランスポンダーは操縦士が停止させることができます。このため離陸して1時間もしないうちに通信が途絶えたマレーシア航空機では、操縦士が意図的に切断した可能性が考えられています。「操縦士の意図を疑わなければならないような世界にいるのであれば、安全性についてさらに考えるべきだろう」とユー氏は現在の航空システムの問題点を突きます。… 続きを読む

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