海外IT動向ウォッチング 2014年4~9月(第24回)

道路案内掲示板に異常なメッセージ「ゴジラ襲来」

2014.09.22 Mon連載バックナンバー

 自動車を運転していて、電子式の道路案内掲示板に「ゴジラ襲来、引き返せ」という表示が出ていたらどうします? 「まさか」と思いつつ指示に従うでしょうか。これは現実に起こったことです。あらゆるものがインターネットとつながって制御されるようになると、道路標識にまで悪意あるハッカーの手に落ちるということもあるのです。

 

道路案内表示がおかしい!

 米ノースカロライナ州のハイウェイに設置された案内掲示板がハッキングされるという事件が、今年6月に起こり、騒ぎになりました。案内標識に「Sun Hackerがハッキングした」というメッセージが出ているという通報があり、調べたところ、少なくとも3カ所で同じメッセージが出ていたことが判明しました。政府の調査では、前月、サンフランシスコで冒頭の「ゴジラ」のメッセージが出ていたことも判明しています。

 何者かが案内掲示板のシステムに侵入してメッセージを書き換えたものですが、こうした被害は初めてではありません。2012年、ワシントン州シアトルでは、掲示板に「前方にゾンビ、注意せよ」というメッセージが表示されました。このとき、州運輸省(DOT)側は、デバイスの制御ボックスが何者かによって勝手に変更されたと認めました。

 背景には、これらの案内掲示板がネットワークに接続されるようになったという状況があります。ネットワーク化で、道路の管理者は遠隔からリアルタイムの情報をドライバーに提供できるようになりました。このことは、効率化とコスト削減に加え、ドライバーにも明確なメリットをもたらします。

 ところがインターネットにつきものの不正行為で、道路掲示板すらハッカーのターゲットになってしまいました。これまでは「ハッキングした」と誇示する“愉快犯”にとどまっていますが、いずれ、方角や渋滞情報など事実とは全く異なる情報を不正に表示して交通を大混乱させるかもしれません。

 

ゲーム感覚で現実世界をハッキング?

 このハッキング事件を取り上げたセキュリティ専門家のブライアン・クレブス氏は、米政府の多州間情報共有・分析センター(MS-ISAC)の調査の結果として、SNMPの利用に問題があったとようだと報告しています。… 続きを読む

全文(続き)を読む

続きを読むにはログインが必要です。

まだ会員でない方は、会員登録(無料)いただくと、続きが読めます。

連載記事

「Wi-Fiありません!」ノートPC禁止カフェが繁盛
Infostand

Infostand

このページの先頭へ
Bizコンパス公式Facebook Bizコンパス公式Twitter