海外IT動向ウォッチング(第9回)

クラウドの次のトレンド「ソフトウェア定義型IT」

2013.09.02 Mon連載バックナンバー

 IT業界で「Software Defined」(ソフトウェア定義型)という言葉を頻繁に聞くようになりました。基本的には、ネットワークやストレージの機能をハードウェアの制限から切り離してソフトウェア制御し、自動化を実現する手法をいいます。実際のソリューションはまだ始まったばかりですが、官公庁のIT管理者向け情報サイトGCNは、米国の政府機関の過半数が既にこうした「ソフトウェア定義型ITサービス」への移行を開始していると伝えています

 

システム管理にかかる膨大なコスト

 ソフトウェア定義型ITサービスでは、 まず「Software Defined Networking(SDN)」という言葉がよく使われるようになりました。それを追いかけるように、「Software-defined Datacenter(SDDC)」、また「Software Defined Strage(SDS)」などが登場しています。まだきちんとした定義はなく、ベンダーによって意味・使い方に多少の違いはありますが、ハードウェアを意識することなくITリソースを活用でき、面倒な設定や変更を自動的にできるといったところが特徴です。

 GCNの記事「ソフトウェア定義型エンタープライズはITを救うか? 調査はイエスと言う」は、米国政府機関のIT担当者向けオンラインコミュニティ・サイトMeriTalkが作成した調査レポートの結果を伝えたものです。それによると、152の連邦政府機関のIT政策決定者の半数以上が、ソフトウェア定義型ITサービスへの移行を開始しており、SDNは55%、SDDCは66%、SDSは59%に上ったといいます。

 調査対象のIT管理者の85%は、彼らの組織の将来にはイノベーションが不可欠と主張する。にもかかわらず、年間IT予算の79%(620億ドル:約6兆円)はレガシー環境の更新や維持に費やされている。さらに回答者の半数以上は、ITリソースをタイムリーに利用できないと述べている。政府機関がイノベーションの恩恵を享受してコスト削減したいなら、この状況がはそのまま続きはしないとレポートは述べている。

 

ソフトウェア定義型サービスに期待する効果

 回答によると、管理の仕事で費やす時間の73%以上が、システムの更新や日常的なタスクの待ち時間だといいます。例えば、パッチの適用、ファイルのバックアップや復元、ウイルススキャンやセキュリティの対応といったものです。こうした日常的な作業の生産性原価は… 続きを読む

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