海外IT動向ウォッチング(第14回)

クラウドの最大のリスクは?

2013.10.08 Tue連載バックナンバー

 IT業界のニュースで「クラウド」の文字を見ない日はないほどクラウドコンピューティングはホットな話題であり、関心事です。その一方で、大企業ほどクラウドの受け入れが遅れているとも言われています。その背景はさまざまですが、クラウド導入にブレーキをかけるIT担当者の懸念は、いくつかに集約されるようです。

 TNWの記事「5 reasons enterprises are frightened of the cloud(エンタープライズがクラウドを恐れる5つの理由)」は、クラウドのメリットは分かっていても恐くて導入に踏み切れないというIT担当者に向け、よくある懸念を取り上げて解説しています。管理、セキュリティ、データ保護、性能、ベンダーロックインの5つですが、ここではセキュリティとデータ保護を合わせて4つにまとめてみましょう。

 

管理

 これまでシステム障害を一手に引き受けてきたIT 担当者にとって、雲の向こうの誰かに任せて大丈夫なのかという不安は当然といえます。記事では重要なのは「面倒で単調な仕事」と「管理できること」とを区別すべきことだと言います。

 物理的にハードウェアを所有していないので、クラッシュしたハードドライブをデータ復旧サービスに送ることなどは不可能だ。だがAPIと拡張性のあるリソースにより、これまでとは違ってより高い管理レベルを実現できる。ときには自動化も可能なのだ。

 これに加え、柔軟性のある価格モデルも管理に寄与する、と指摘しています。結果として、管理はクラウドによって改善すると考えてよいでしょう。

 

セキュリティ

 これもお馴染みの懸念です。他の顧客が自社データにアクセスできるのではないか、パッチ管理はどうなるのか、などの不安です。

 データアクセスについては、仮想マシン以外は、クラウドでも通常のオンプレミスのサーバーでも、潜在的なセキュリティ問題は同じといいます。一般論として、クラウド事業者はクラウドのプロです。多くは企業のITよりも堅牢できちんと設定された負荷分散ファイアウォールなどを持ち、パッチ管理もきちんとしているといわれています。パブリッククラウドの場合、仮想マシンのデータのアクセスについて事業者に確認しておくと安心でしょう。

 クラウドによりIT部門は日々の仕事から解放されるわけですが、新しい課題も出てくるといいます。… 続きを読む

全文(続き)を読む

続きを読むにはログインが必要です。

まだ会員でない方は、会員登録(無料)いただくと、続きが読めます。

連載記事

2014年、クラウドのトレンドを読み直す
Infostand

Infostand

このページの先頭へ
Bizコンパス公式Facebook Bizコンパス公式Twitter