海外IT動向ウォッチング(第13回)

ビッグデータ分析がネットセキュリティを変える

2013.10.01 Tue連載バックナンバー

 ビッグデータには、潜在ニーズの掘り起こし、顧客満足度の改善など、営業やマーケティング、経営意思決定のためのものというイメージが強いのではないでしょうか? でも膨大なデータからトレンドを見いだす技術は、ほかにもさまざまな分野にメリットをもたらします。TechRepublicの記事「 Use Big Data to Fight Cybercrime (ビッグデータを使ってサイバー攻撃と戦う) 」は、インターネット・ネットセキュリティ市場に与える影響を分析しています。

 

ビッグデータで「予測型セキュリティ対策」が可能に

 セキュリティといえば、ファイアウォール、ウイルスデータベースを利用したウイルス対策ソフトウェアなどが主流です。しかし、ソフトウェアの脆弱性の対応策が公表される前に悪用するゼロデイ攻撃など、攻撃する側のスピードや手腕も進化し、「いたちごっこ」が続いています。ビッグデータ分析は、この状況を変えるものとしても注目されています。記事では、ビッグデータ分析が、最終的には複雑なイベントを予測し、正確に対応する新しいセキュリティ対策に変わるチャンスだと説いています。

 ビッグデータ分析により、企業はバラバラで複雑で膨大な量のデータを処理・分析できるようになった。これは、標準的なレポートとモニタリングから、相互関係と探索による脅威、リスク、インシデントの洞察への大きな一歩につながる。このようにして得た洞察は、情報セキュリティ、組織のアジリティー(敏捷性)、サイバー弾性を強化し、ビジネスへの影響を軽減する。

 たとえば、サプライチェーンでは、契約、サービス品質管理、購買、ベンダー管理などのデータベース、接続ログ、請求書、出荷や配送記録、支払いや支出記録などからサプライヤーを識別できます。サプライヤーのネットワークログ、イベント管理データベース、侵入検知システムなどのセキュリティデータを分析することで、これまでにないレベルで、セキュリティの状態が分かるといいます。

 また、内部の脅威に対しては、電子メールコンテンツ、Webでの行動やログなどのデータによって社員の行動の標準的なパターンを識別できるといいます。モバイル端末を利用した遠隔からのアクセスが増えていますが、ビッグデータ分析を利用すれば、人事部門が持っている休暇データと、リモートログオンなどのアカウント行動データの相互関連から、休暇中なのにアクセスしているスタッフを識別することなども考えられるとのことです。… 続きを読む

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