グローバル事業拡大におけるIT活用術(第2回)

ITを導入すると業務効率が格段にアップする

2012.09.27 Thu連載バックナンバー

 ITを導入すると、様々な業務の効率を向上できます。これまで、人の手で行なってきた業務を自動化できれば、スピードの向上とミスの抑制が同時に実現できるのです。業務効率の改善は、業績にも大きな影響を与えます。また、海外に展開する企業はさらに大きな恩恵を受けられます。今回は、ITの導入による業務効率アップと、世界中の拠点をシームレスにつなぐ「グローバルクラウド」についてお話しします。

 

ITの力を借りて業務効率を改善する

 人の手で処理していた作業をIT化することで、大幅な手間の削減を実現できます。手作業に起因するミスもなくせるので、業務効率が大きく改善されるのです。

 たとえば、データの入力を、OCR(光学文字認識)機能でデジタル化し、自動処理できるようにした例として、コンビニやスーパーのレジがあります。昔は担当者がすばやく値札を読み取って、レジに値段を打ち込んでいたものですが、今ではバーコードを「ピッ」と読み取らせればそれで完了です。このシステムは「POS(販売時点情報管理、ポス)」と呼ばれ、入力が楽になっただけではなく、いつ、どの商品が、いくつ、いくらで売れたか、本部で集計することが簡単にできるようになりました。このように、80年代以降、定型業務を中心にIT化が進み、業務効率が大幅に改善しました。

 しかし、業務や部門によってシステムを構築し、ニーズに合わせて独自にアップデートしたため、同じ社内でもITシステム連携が取りにくい問題が多発しました。例えるなら、増築を重ねて迷路のようになってしまった古い温泉旅館に似ています。IT担当者ならともかく、営業担当者がデータを手軽に引き出せないのは本末転倒です。この問題は、大企業だけでなく、複数部門を抱える中堅企業でも発生しています。
 そこで登場したのが、各システムをつなぐデータ連携ソフトウェアです。異なるシステムが扱うデータを連携させることで、個別プログラムの開発・運用や手作業でのデータ抽出などの業務が不要になり、さらに業務効率が改善しました。

【図1】

 

既存ITシステムとクラウドのデータ連携も始まる

 現在は、ITシステムをクラウドで運用するケースが増えています。自社でサーバーやソフトを用意する「オンプレミス」ではなく、必要なリソースを使った分だけの料金で利用できる「クラウド」がトレンドになっているのです。… 続きを読む

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柳谷 智宣

柳谷 智宣

ITライター

インターネットから自作PC、エンタープライズ向けソリューションまでIT全般に精通する。常に最新のガジェットやサービスを使いこなしている。著書に「Dropbox WORKING」(翔泳社)など多数。

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