無線の本格導入で進化する遠隔監視・制御ビジネス

機器間無線通信(M2M)を支えるモバイルサービス

2013.05.17 Fri連載バックナンバー

 エレベーターの遠隔監視や自動販売機の在庫管理など、機器同士のネットワーク(M2M)によるサービスが、近年の無線通信環境の進化に伴い、拡大の動きを見せている。M2Mがビジネスに与える可能性と、それを実現するネットワーク、導入事例について紹介する。

 

近年ますます注目が集まっているM2Mとは

 M2M(Machine to Machine)とは、通信ネットワークで接続された機器同士が相互に情報交換を行ない、人を介することなく自動的に制御を行なうしくみのことである。概念そのものは決して新しいものではなく、有線ネットワークはもちろん、無線によるM2Mも10年ほど前からPHSなどを用いて行なわれていた。たとえば、都市ガスの遠隔検針や自動販売機の在庫管理などが代表的な例として挙げられるだろう。従来人の手により行なっていた作業を自動化することで、業務の効率化を図ることが導入の主たる目的である。

M2Mサービスの利用シーン

M2Mサービスの利用シーン

 そのM2Mに近年注目が集まっているが、背景には、通信モジュールの低価格化とモバイル通信の高速化がある。まずコスト面で導入がしやすくなったことに加え、3GさらにはLTEと高速化が進んだことで、PHSなどの帯域では遅延が大きかった大容量コンテンツ・大量データも流せるようになってきたのだ。

 NTTコミュニケーションズが提供する「Arcstar Universal One モバイル」は、NTTドコモのXi®とFOMA®を利用した高速かつ安全なモバイルネットワークである。社外にいる社員が社内システムにアクセスしてビジネスの効率化を図るためのソリューションとして提供がスタートしたが、最近M2Mでの需要も大いに高まっているという。そのサービスの特長やM2Mでの可能性を同社ネットワークサービス部 販売推進部門の山本陽一氏に伺った。

 

一元提供、クラウド連携により管理負荷を軽減

 「Arcstar Universal One モバイル」の最大の特長はNTTドコモのXi®/FOMA®網とNTTコミュニケーションズが提供するVPNサービス「Arcstar Universal One」をダイレクトに接続することで、インターネットを経由しない安全で安定したモバイルネットワーク環境を構築できる点である。山本氏は3つのセールスポイントを挙げた。

 「1つ目は、モバイルからVPN、さらにはクラウドまでをすべて当社がトータルで提供できることです。日常的な問い合わせやトラブル対応、ご請求など、すべて一つの窓口で対応いたしますので、お客さまの業務負荷を軽減することができます。… 続きを読む

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田川 接也

田川 接也

フリーランス・ライター

企業の情報誌・Webサイト、自治体の広報誌などをメインに取材・原稿執筆を行う。これまでIT系の導入事例記事を多く手がけているが、ITの他、行政、教育、飲食など、幅広いフィールドにおいても活動している。

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