仮想事例から考えるIT環境のトラブル対策(第1回)

クライアントPCがクラッシュ! その時あなたは?

2013.09.04 Wed連載バックナンバー

 現在の企業のIT環境には、「故障」によって突如利用できなくなってしまうリスク要因がいくつも存在しています。この連載では、実際に故障が発生するとどのような影響を被るのか、仮想事例をもとに解説していきます。第1回では、日常的に利用する「クライアントPCの故障」について考えていきます。

 

多くのビジネスマンが経験しているハードディスクの故障

 業務を遂行する上でクライアントPCが必要不可欠なものとなったことで、そのクライアントPCに故障が発生したときの影響も大きなものになっています。クライアントPCが故障し利用できなくなる理由はいくつもありますが、その1つとして挙げられるのが「ハードディスクの故障」です。

 CPUやメモリ、キーボード、マウス、ディスプレイなど、クライアントPCは数多くの部品で構成されていますが、その中でも特に壊れやすい部品といえるのがハードディスクです。そもそもハードディスクは、データを記録する円盤(プラッタ)や、そこに磁気として書き込まれたデータを読み取る磁気ヘッド、磁気ヘッドの位置を制御するアクチュエーター、そしてプラッタを回転させるモーターなど、数多くの部品で構成されており、当然ながらいずれかの部品で不具合が生じればデータを読み書きすることはできません。また、これらの部品を制御する基板に故障が生じ、ハードディスクが使えなくなるケースもあります。

多くのビジネスマンが経験しているハードディスクの故障 インターネットコムgooリサーチが2009年に行った「HDD内蔵機器の故障に関する調査」によると、クライアントPC利用者の約4割が「HDDの故障を経験している」としています。もちろん、それ以外の部品の故障によってクライアントPCが使えなくなるケースもありますが、この調査結果を見ると、その中でも特にハードディスクは故障しやすい部品であると言えるでしょう。

 メールによる社内外とのコミュニケーションやグループウェアなどを使った情報共有、あるいはオフィスソフトでの資料作成など、クライアントPCは業務の幅広い領域で使われています。そのクライアントPCが故障によって使えなくなれば、業務に支障が生じるのは当然でしょう。

 

クライアントPCの故障で業務効率が大幅に低下

 実際にHDDが故障などによってクライアントPCが使えない状況に陥ると、業務にどのような支障が生じるのでしょうか。仮想事例をもとに検証してみましょう。

 ある製造業の総務部門に所属しているAさんは、出社していつものようにクライアントPCを立ち上げようとしましたが、いつまで待ってもデスクトップ画面が表示されません。そこで情報システム部門に相談したところ、「ハードディスクが故障したようだ」と説明されました。

 幸いなことに重要なデータはファイルサーバーにバックアップしていましたが、「新しいクライアントPCはこれから発注するので、しばらく待ってほしい」とのこと。さらに、「発注から到着までは1週間程度かかる」と言われ、その間は代替機を使って作業をすることになりました。しかし代替機はOSがインストールされているだけの状態であり、いつも使っているアプリケーションなどはインストールされていません。結局、その日は代替機にアプリケーションをインストールしたり、必要な設定を行ったりしただけで終わってしまったのです。… 続きを読む

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Bizコンパス編集部

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