「防災の日」に向けて、あらためて考える災害対策(第3回)

BCPを有効にする「訓練」「備蓄」は万全ですか?

2013.08.21 Wed連載バックナンバー

 実際に災害が発生した際、迅速に事業を復旧できるかどうかの鍵を握っているのが平時の訓練です。ここでは、この訓練を行う際のポイントについて詳しく解説するとともに、従業員の安全を守る上で重要となる備蓄品についても解説していきます。

 

BCPを有効なものとするためには訓練が重要

 東日本大震災の発生によって大きな注目を集めることになったBCP(Business Continuity Plan/事業継続計画)ですが、実はその考え方は決して目新しいものではなく、以前から策定していた企業も少なくありません。実際、内閣府が公表している「企業の事業継続の取組に関する実態調査(PDF)」を見ると、東日本大震災が発生する前の2009(平成21)年度には大企業で27.6%、中堅企業は12.6%が「BCPを策定済み」と回答しています。

BCPを有効なものとするためには訓練が重要

出典:内閣府『企業の事業継続の取組に関する実態調査 概要』

 ただ、このようにBCPを策定した企業においても、東日本大震災の発生時に機能しなかった例は多いのではないかと考えられています。その理由の1つとして挙げられるのが「訓練が不足していた」というものです。内閣府が公開している「東日本大震災を踏まえた企業の事業継続への取組に関する提言(PDF)」では、「BCPを策定しても、訓練が十分にできていない企業が多い」とした上で「事業継続に係る訓練を推進すべき」と指摘しています。

 

災害図上訓練で災害対応力を養う

 それでは、具体的にどのような訓練を行うべきなのでしょうか。ALSOK 営業推進部 課長の熊坂昇氏は、こうした訓練の1つとして災害図上訓練の重要性を説きます。

「かつては防災訓練というと、『明日の何時に非常ベルを鳴らすので、まず机の下に隠れてください』『その後、指示に従って所定の位置に集合しましょう』というパターンが多かったと思います。ただ、実際に災害が発生したときにその訓練は果たして役に立つのかということでなんです。私たちは『防災訓練実施支援』というサービスで防災訓練の支援も行っていますが、そこで重視しているのが災害図上訓練です。パターン的に身体を動かすのではなく、頭の中で災害時の状況をイメージしながらどう動くべきかを考えることで判断力を養います。たとえば地図を見ながら『安全な場所はどこか』『どこに避難するか』を考えていく。また、オフィスの中でガラス張りの部屋があった場合、『それが割れたらどうするのか』を検討する。こうして参加者自身が考えることで、実際に災害が発生したときも慌てずに行動できるようになります」… 続きを読む

全文(続き)を読む

続きを読むにはログインが必要です。

まだ会員でない方は、会員登録(無料)いただくと、続きが読めます。

Bizコンパス編集部

Bizコンパス編集部

このページの先頭へ
Bizコンパス公式Facebook Bizコンパス公式Twitter