クラウド時代のためのネットワーク「3つの条件」

ネットワーク品質がITシステムの実用性を左右する

2013.01.11 Fri連載バックナンバー

 すでに多くの企業で具体的な導入検討がなされるようになった「クラウド」。クラウドとはすなわちクラウドコンピューティングのことであり、アプリケーションそのものや、アプリケーションを実行するためのプラットフォーム、あるいは、そのさらに下層のハードウェア/インフラストラクチャといった、いわゆるコンピューティングリソースをサービスとして利用するものと一般的には捉えられています。そうしたリソースを以前は各企業が「所有」していたわけですが、「利用」というかたちへと移行することで、ユーザ企業では「システムの導入/運用コスト削減」が図れるばかりでなく、そのつど必要な分だけのリソースを利用できる、つまり「オンデマンドでの利用・拡張が可能」になるというメリットがあります。

 数年前まではクラウドはバズワードだと揶揄されることもあり、また、日常業務を支え、個人情報を含むデータを扱う企業システムをクラウド移行するには、パフォーマンス面やサービスの信頼性、あるいはセキュリティ性に漠然とした不安を感じる人も多く、クラウドサービスの導入を躊躇する企業も少なくありませんでした。しかし、東日本大震災後にBCP(Business Continuity Plan/事業継続計画)への関心が高まったこと、そして、クラウドサービスへの理解が進んだこと、さらに、厳しい経済状況が続く中でよりスピーディなビジネス展開が求められるといったことが重なり、その有効な解決手段の筆頭としてクラウドがいっそう注目を集めています。また、クラウドベンダ側でも技術やノウハウの熟成が進んでおり、ほかの製品やソリューションと同様に、少なくともしっかりとした事業者が提供するクラウドサービスについては、その品質や信頼性には問題はないと言えるでしょう。

 ただ、クラウドサービス側のパフォーマンスが高く、セキュリティも強固だったとしても、そのクラウド基盤へアクセスするための経路、つまり、自社側のインターネットアクセスやVPN(Virtual Private Network/仮想プライベートネットワーク)などのネットワークに不備や問題があれば、まずそこがボトルネックになってしまいます。「クラウドはネットワークさえあれば利用できる」とよく称されますが、裏を返せば、「ネットワークなしでは使えない」「ネットワークに問題があれば、サービスにも問題が生じる」と言えるのです。そこで今回は、“クラウド移行したものの、実用的ではなかった”という失敗を事前に回避するために、「クラウド時代のためのネットワークの3つの条件」をチェックしておきましょう。

クラウドはネットワークさえあれば利用できる

 

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