テレワークを始めよう

いつでもどこでも仕事ができるテレワークの勧め

2012.12.26 Wed連載バックナンバー

 2011年の3.11大震災以降、BCP(事業継続計画)や節電が叫ばれ、「テレワーク」が注目されるようになった。スマートフォンやタブレットなどスマートデバイスの普及もテレワークの追い風となっている。テレワークに必要なコンポーネントをすべてパッケージ化したソリューションも販売されようになった。ここでは、テレワークのメリットを確認するとともに、それらを実現するパッケージを紹介したい。

 

テレワークとそのメリット

 モバイルワークとは外出先でオフィス業務を行なうこと。営業担当やエンジニアが、オフィスに帰ることなく外出先で、メール送受信や報告書などを作成する。ノートパソコンを外に持ち出せるようになったころ、さらには携帯電話でメール送受信ができるようになったころから、新しいワークスタイルとして提案されるようになった。
 テレワークの「テレ」は「tele = 離れた所」を意味し、通信機器を利用して、オフィスから離れた外出先・自宅・サテライトオフィスで業務を遂行する形態だ。モバイルワークもテレワークに含まれる。
 このテレワークのメリットは実に多彩である。外出先で業務を済ませることで、オフィスへ帰ることなく営業やサポートサービスの生産性を向上できる。つまり、お客様との連絡を密に取って、ビジネスチャンスを逃すことがなくなるのだ。また、自宅で作業することで、家族と過ごす時間、さらには育児や介護の時間を創出できる。通勤回数を減らすことで交通機関によるCO2削減や省エネにも役立つ。オフィススタッフの削減により、企業の省エネと省スペースも可能だ。
 さらに、ここ1~2年、とりわけ期待されているのがBCP(Business Continuity Plan/事業継続計画)の実現である。NTTデータ経営研究所の調査によると、3.11大震災前は13.8%ほどの実施率だったテレワークが、震災直後と震災後1カ月以降に実施した導入割合は6.3%増加し、合わせて20%を超えた。災害時あるいはパンデミック(感染流行時)の際に出社することなく自宅で業務をこなし、企業の生産性やサービスの低下を防ぐことができる。
 また通常の場合においても、場所を選ばず業務が遂行できるため、ワークライフバランスを確保しやすいというメリットもある。働きやすい環境を整えることで、優秀な社員を確保できるという効果も期待できるのだ。

 

スマートデバイスによるテレワークの進化

 クラウドやスマートフォン・タブレットの普及も、テレワークの追い風となっている。スマートデバイスを内線で利用できるメリットのほか、外出先ではメールの送受信や社内システムへのアクセスが可能となった。複数ステップの認証やVPNを利用することで、セキュリティも確保できる。紛失時には紛失場所の特定やデータの遠隔消去も可能だ。
 スマートデバイスの流行を背景に「BYOD(Bring your own device/私物端末の業務利用)」も重要なキーワードとなった。企業の社員個人が所有するスマートデバイスをオフィスに持ち込んで、それを業務に使用することである。「持ち込みPCの禁止」が叫ばれていた時代からは考えられないことだが、外国ではBYODを積極的に推進している企業が多い。
 とはいえ、すぐテレワークを実現するには、超えなければいけない条件がある。まず、… 続きを読む

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鈴木 光勇

鈴木 光勇

ITライター

1980年代から第一線でコンピュータ・通信技術を観察し、ライターとして活躍。記事執筆および著書多数。

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