万一の事態でも事業が継続できる体制を整えるには?(第4回)

ストレスフリーな帯域・容量を実現するサーバーとは

2012.12.17 Mon連載バックナンバー

 保有するデータ量が増えるにしたがい、消失時の事業リスクは大きくなります。これに対して有効なのが、クラウド型のストレージサービスです。しかしその選択を誤ると、ファイルバックアップのためにネットワークが遅延し、メールや、ネットワークを介した業務処理が滞る危険性があります。この点に着目して、効果的なサービスを紹介します。

 

データ消失は忘れたころにやってくる

 ある朝、専門商社○×社の社長が会社に出社すると、職場がなんだかざわついている。何が起きたのだろうかと首を傾げながら、受付近くにいた総務係長のAさんに聞くと、信じられないような言葉が返ってきた。
 「社長。それがですね。ファイルサーバーにあったはずの顧客情報が、朝から読めなくなっているのです」
 社長「それは変だな。昨日から△□社でキャンペーンを始めていたから、出だしはどうかなと楽しみに時々のぞいていたのだが……。誰かが場所を移したとか?」
 「いや、探したのですが本当にないんです。受注情報にアクセスできないので、注文を受けた顧客への出荷処理ができない状態です。いま、情報システム担当のB課長に調査してもらっているところです」
 すると、ちょうど、B課長が報告にきた。
 「誰かが、ファイルサーバーにあった受注情報のファイルを消したようです!」
 社長・A係長「なんだって! バックアップから急いで戻さないと」
 B課長が申し訳なさそうに報告する。「それが……バックアップデータが先週までの分しかないようです。今週分はディスクの容量不足が原因で、とれていませんでした……」
 しかたなく、紙に印刷されていた最新の受注情報をもとに、手分けしてデータを入力するハメになり、既存顧客の受注業務と注文に対する出荷業務がまる1日、遅れる事態となりました。
 ○×社では、そのように人任せになっていたデータのバックアップについて本格的に検討することになりました。

 

クラウドをデータバックアップに利用する

 データのバックアップは、システム管理者なら常識です。最近では、東日本大震災の経験から、BCP(Business Continuity Plan/事業継続計画)の観点で確実なデータの保全が求められています。顧客情報のように業務全般への影響が想定されるデータであるならばなおさらでしょう。かといって、企業によっては、東京にあるオフィスから遠くはなれた場所にオフィスがあるとは限りません。仮にあったとしても、遠隔地にデータを自前でバックアップするには、WAN(Wide Area Network/広域通信網)など比較的コストの高いネットワークが必要となってしまいます。そんな場合、どうしたらいいのでしょうか。
 まず考えられるのは、新たに自社投資をせずに… 続きを読む

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Bizコンパス編集部

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