万一の事態でも事業が継続できる体制を整えるには?(第1回)

BCP対策まずはここから考えよう

2012.11.20 Tue連載バックナンバー

 今日、企業活動とITは密接につながっています。地震や火災など不測の事態が発生してITシステムが停止したら、それはそのまま業務の停止を意味します。業務停止が引き起こす機会損失や信用力低下を防ぐためには、事前にBCP(Business Continuity Plan/事業継続計画)を立てて準備しておく必要があります。一体何を準備すれば、万一のときにもあわてふためくことなく業務を続けられるのでしょうか。

 

ITシステムの停止は、業務の停止

 「大丈夫です。今、問い合わせているデータは、すぐに……、あっ、あっ、揺れてる、地震だ!」

 専門商社○×社で情報システム部課長を務めるBさんは、内線で話しているさなかに、体に大きな揺れを感じました。あっという間に立っていられなくなり、電話を切った途端、停電。今まで見ていたPCの画面が、一瞬にして暗転しました。「あっ、データが……」災害の怖さと、消えたデータに、「これからどうやって業務を進めればいいのだろう……」と、震えるばかりでした。

 ITシステムが停止したら、業務は必然的に止まります。この被害は甚大です。まず、ビジネス機会の損失。また得意先や顧客に迷惑をかけるため、信用低下も招きます。最悪の場合、自社の活動停止が、産業界全体の活動停止につながるリスクもあります。

<企業に大きな損失をもたらすITの停止>

企業に大きな損失をもたらすITの停止

企業に大きな損失をもたらすITの停止

 ですから、何かが発生しても事業を継続できるよう事前に計画しておくことは重要です。IT業界ではこれを最近BCPという言葉で呼んでいます。

 

企業活動の生命線となるメールシステムは、クラウドサービス利用を

 BCP対策として有効なソリューション(解決策)には、自社で運用していたシステムをクラウドに移行することや、自宅からでも会社と同じように業務を続けられるようにすることなどが挙げられます。システム管理者が抱える課題と、ソリューションの適用例を見ていきましょう。

【管理者の悩み1】
 「メールシステムは企業活動の生命線。毎日膨大な量をやりとりしているからダウンは絶対させられない。そのデータも、あとで証拠になることがあるから一定期間は保存しておかなければならないし……。安定して運用しつづける方法はあるだろうか?」

(解決ソリューション)
・電子メールシステムを… 続きを読む

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Bizコンパス編集部

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