BCP対策を強化する次の一手(第5回)

医療機関でのクラウドを利用したBCP導入事例

2012.09.22 Sat連載バックナンバー

 これまで4回にわたって、日本におけるBCP(Business Continuity Plan/事業継続計画)強化の必要性とその理由、それを実現するITソリューションの種類や、BCPを実現するITソリューションのひとつとして、投資対効果の高いクラウドサービスの比較などを紹介してきました。
 前回の記事では、以下の4サービスの比較を行ないました。

AWS(amazon)
ニフティクラウド(ニフティ)
KDDIクラウドサーバサービス(KDDI)
Cloudn(NTTコミュニケーションズ)

 そして、今回は最終回ということで、クラウドサービスを有効活用して、BCP対策を行なっている事例を紹介し、それらのポイントや参考になる点などを中心に解説していきたいと思います。

 

医療情報システムのクラウドサービス活用

 AWS(Amazon Web Services)の「国内企業のクラウド導入事例」に掲載されている、東芝メディカルシステムズ株式会社(以下、東芝メディカルシステムズ)の事例を元に説明をしていきたいと思います。東芝メディカルシステムズは、各医療機関に納入しているシステムを通じて、エックス線やCT、MRIなどの画像データをAWSに原本保存およびバックアップを行なっています。データセンターで運営されているクラウドサービスは、病院内などにあるサーバールームと比較して、セキュリティ、地理的なリスク、電源、ネットワーク回線などのインフラが非常にしっかりとしたつくりになっています。その堅牢なデータセンターで運営されているクラウドサービスに、重要なデータを格納することにより、災害対策だけでなく、通常のデータ消失リスクの回避、コスト削減、法改正対応などを実現しています。

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新井 直之

新井 直之

日本クラウドコンピューティング株式会社 代表取締役社長
中小企業経営イノベーション協議会 会長

中立・公正・独立の立場で、クラウド、ソーシャル、モバイル活用コンサルティングを手がける。経営者向け講演、記事執筆多数。
著書「中小企業のためのクラウド導入の手引き」中小企業経営研究会刊。

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