ペリー荻野の時代劇超入門(第6回)

眠狂四郎~女を魅了するイケメンハーフ侍登場!

2015.02.07 Sat連載バックナンバー

 今回登場するのは、時代劇きっての美男・眠狂四郎。悪女でも美女ならウェルカムの色男だが、剣の腕は確かだ。必殺技は、見た者は全員死ぬという「円月殺法」。エロス全開のストーリーとクールなダークヒーローの魅力を紹介していこう。

 

なぜか問題を抱えた美女が集まってくる狂四郎

 身寄りのない遊女などが葬られる“投げ込み寺”に住み、目的もなく生きる謎めいた剣士・眠狂四郎。彼の祖父は大目付という幕府の重鎮だった。しかし、祖父のことを恨んでいた「転びバテレン」(拷問などにより棄教させられた信者のこと)のオランダ人が、娘に乱暴を働いた。そして産み落とされたのが狂四郎だったのだ。

 世の中とは関わりなく生きている狂四郎だが、オランダ人の血が混ざった美男子。服装は黒を基調にしたシックな出で立ちで、お酒の飲み方もめちゃくちゃクール! 口数少なく、無口な姿は、黙っていても美女と事件が飛び込んでくるのだ。

 原作は昭和の大人気作家・柴田錬三郎。人気の秘密は個性的な狂四郎のキャラクターと、登場する美女たち。しかもその美女たちが全裸になるのだから魅力は倍増! もちろん、巻き起こる殺人事件や狂四郎に襲いかかる異国の刺客などなど、普通の時代劇とひと味違うエロスと猟奇性で人気を博したのだ。

 妖艶な悪女も続々登場するのもみどころ。小悪魔的な雰囲気で人気を博した… 続きを読む

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ペリー荻野

ペリー荻野

コラムニスト・時代劇評論家

1日3本の時代劇を観る生活を続けるコラムニスト。時代劇を中心に、テレビ業界全般に精通し、コラムニストとして活躍。時代小説の書評や時代劇主題歌CDの監修も手がける。おもな著書に『ちょんまげ八百八町』(玄光社)、『幕末志士列伝―英雄の陰に女あり』(ホーム社)、『このマゲがスゴい!! マゲ女的時代劇ベスト100』(共著・講談社)など。

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