ペリー荻野の時代劇超入門(第2回)

必殺シリーズ~許せぬ悪を葬りたいあなたに!

2014.12.21 Sun連載バックナンバー

 40年以上も続く名作時代劇「必殺シリーズ」。藤田まこと演じる中村主水が有名だが、最近はジャニーズメンバーが演じたり、パチンコの台にも登場して今なお有名な作品だ。

 今回は日本時代劇を代表する“殺し屋集団”の活躍を紹介しよう。

 

殺し屋集団のミッション・インポシブル

 40年の長きにわたり「必殺シリーズ」が愛される理由のひとつは、まず「悪を抹殺するダークヒーロー」のカッコよさ! 本作の大きな筋は、殺し屋集団が依頼を請け負い暗殺を果たすというもの。シリーズ開始当初は「殺し屋を演じるなんて……」と主演を断った俳優もいたとかいないとか……。彼らは正義の味方ではなく、依頼主からしっかりと賃金をもらって暗殺を遂行する。ときには秘密を守るために仲間を見殺しにすることも。この非情さからも高いプロ意識が感じられる。

 暗殺を遂行する必殺メンバーは、江戸に暮らしチームで動いている。男子禁制の大奥や、立ち入り困難な牢獄、船の中、武家屋敷など、あらゆる場所にチームプレーで潜入。たとえ傷だらけになっても依頼は必ず成し遂げる、まさに江戸を舞台にしたミッション・インポシブルなのだ!

 シリーズの元祖は1972年に放送された故・緒形拳主演の『必殺仕掛人』。翌年の『必殺仕置人』にはシリーズの顔ともいえる藤田まこと演じる中村主水が登場した。この主水、表の顔は奉行所のダメ役人で、家では婿入り先の姑に頭が上がらない。しかし裏では冷徹な殺し屋という、裏表のギャップが恐ろしい。

 

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ペリー荻野

ペリー荻野

コラムニスト・時代劇評論家

1日3本の時代劇を観る生活を続けるコラムニスト。時代劇を中心に、テレビ業界全般に精通し、コラムニストとして活躍。時代小説の書評や時代劇主題歌CDの監修も手がける。おもな著書に『ちょんまげ八百八町』(玄光社)、『幕末志士列伝―英雄の陰に女あり』(ホーム社)、『このマゲがスゴい!! マゲ女的時代劇ベスト100』(共著・講談社)など。

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