海外発!見方が変わる仕事との向き合い方(第21回)

Facebookの買収劇から学ぶ10の最新ビジネス動向

2014.09.21 Sun連載バックナンバー

 今やインターネットなしの生活は想像できないような世界となりましたが、それに関わるビジネス事情も目まぐるしく発展し続けています。今年の2月、米フェイスブック社が、160億ドルでメッセージングアプリ「WhatsApp」を買収するというビッグ・ニュースが流れたことを覚えているでしょうか。これはベンチャー企業の買収としては史上最大規模だったと言います。

 今回のこの買収劇を、単なるニュースとして受け取るのではなく、少し掘り下げて考えてみると、インターネットや、ビジネス全体にまで及ぶさまざまな実情が見えてきます。米国America Online社(AOL)の創立者であるスティーブ・ケース氏が語った、このニュースから学べる10のポイントを紹介します。

元記事「Steve Case on 10 Lessons We Can Learn From WhatsApp」/Mashable

 

1.人が人を求めている

 人は社会的な動物であり、つながりを求めています。ケース氏が25年以上前にネットサービスのAOLを立ち上げたとき、競合他社はコンテンツや電子商取引に狙いを定めていましたが、彼は人こそが「キラー・アプリ」であると考え、ネットコミュニティーの形成に力を向けました。

 その中でチャットルームやインスタント・メッセージ、友達リストなどのコミュニティ・ツールを立ち上げ、AOLの中核として設定したのですが、それらのコミュニティ・ツールは、AOLの提供サービスのうちで最も頻繁に使われるものになったのです。

 ここ10年、「コミュニティ」と呼ばれていたものは今や「ソーシャル」として再ブランディングされました。10年前にフェイスブックが登場し、人と人を新しく、よりよい方法で繋ぐようになり、今では10億人のユーザーと1,700億ドルの企業価値を持ち、2000年にピークとなる1,500億ドルに達したAOLの企業価値を超えたのです。

 そしてまた、ここ数年の間に新しいコミュニケーションアプリとしてWhatsAppが登場しました。SnapchatInstagramなどの人気サービスを誇る両社を結びつけるのは、人を繋ぐことを重視する思いなのだとケース氏は言います。

 

2.起業が世界を変える

 WhatsAppは、先見性のある2人の男性によって4年前に設立されました。1人は、ウクライナから移住し、10代の頃は食料クーポンで食いつないでいたというヤン・クーム氏、そしてもう1人は、2009年にフェイスブックへの入社が叶わなかったブライアン・アクトン氏です。起業当初、メッセージ・アプリの市場は既に飽和状態であり、ビジネスチャンスは少ないと見る懐疑論者が多かったに違いありません。しかし彼らは… 続きを読む

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