正規雇用と非正規雇用の格差

格差社会にバブル世代ができること

2014.08.03 Sun連載バックナンバー

 Facebookが「知り合いかも」と友人を探してくれるようになり、LINEにも慣れて「友だち」に旧友の名前が入ってくるようになると、必然的に増えてくるのが飲み会である。四半世紀ぶりの再会が嘘のように語り合い、気がつくと自分たちがバブル世代であることとが話題になってくる。

 

バブル組の気概

 バブル世代の者たちがもっとも恩恵を受けたのは就職活動である。大学には多くの求人があり、新卒予定者のスカウトのために卒業生がOB訪問という形で毎日のように入れ替わり立ち代り大学の研究室やゼミにやってきて飲み食いに連れ出してくれた。

 当時、首都圏の会社の入社試験に地方から出てくる学生には交通費や日当が必ずといってよいほど支給されていた。会社によっては宿泊費やアフター5の飲み会までついていた。関西から首都圏の会社を20社程度集中的に受験した友人の一人は、約2週間の就活旅行で貯金ができるほどの臨時収入を得ていた。

 会社を選びさえしなければ正社員になるのは難しくはなく、やる気さえあればどんな新しい事業にでも挑戦できると、バブルのような夢を抱いていた。バブルが弾け現実にはそれが難しくなっても、10年、20年、30年かけて取り組んでいけば、いつかはできると考えることができた。

 久しぶりに会った友人たちはどうだったか。当時の夢に立ち向かうのが厳しいということを承知しつつも心意気は失っていなかった。池井戸潤の小説をテレビドラマにした「半沢直樹」に代表される「バブル組」の気概を持っていたのである。自分たちは立ち向かえるという気概だ。… 続きを読む

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産経デジタル

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産経新聞グループ各媒体のウェブサイト運営、ポータルサイト・モバイル端末などへのニュースコンテンツなどの配信を手がけています。ウェブでも国内最大級のニュースサイト「MSN産経ニュース」などを運営する産経新聞グループの記者が「Bizコンパス」のために書き下ろした、ここでしか読めない記事です。

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