山・海、そして酒 ~記者コラム(第2回)

東北地方に伝わる民俗芸能の強さ

2014.08.16 Sat連載バックナンバー

東北のイベントに呼ばれ

 新聞社はどこの社も主催するイベントを抱えている。朝日新聞は夏の高校野球、毎日新聞は春のセンバツ高校野球、読売新聞は高校サッカー、産経新聞は春の高校バレーボールなど。芸術文化に至っては数え切れないほどある。地域単位で展開しているものもあり、その度に出張することも多い。久しぶりに東北で開催されるイベントに呼ばれた。昨年10月のころである。

 東北新幹線で向かう途中、仙台から盛岡間の古川穀倉地帯に差し掛かると、車窓に広がる黄金色の稲穂が目にまぶしく飛び込んできた。震災から約2年半、少しずつ元気を取り戻している風景に力をもらう気がした。会場の控室で、関係者と雑談をしているうちに、今年の作柄の話から五穀豊穣(ほうじょう)などを祈念する東北地方の民俗芸能の話になった。

 約260年前から続けられている山形県酒田市の「黒森歌舞伎」は極めて面白い。野外ステージのため、降りしきる雪の中でこそ生きてくる芝居であるがゆえに、観客も雪まみれになり、“雪中芝居”ともいわれている。演じるのは地元の人たちで、寒さが吹き飛ぶ熱気が伝わってくるという。… 続きを読む

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産経デジタル

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