スポーツ界の改革を想う(第1回)

強い学生力士が前相撲からデビューではもったいない

2014.05.04 Sun連載バックナンバー

 かつて、プロとアマチュアの間がもっとも大きいのは、日本生まれの将棋と相撲といわれた。将棋はプロ棋士への登竜門である奨励会のスタートとなる段級位は6級だが、アマでは都道府県の代表クラスという。

 2007年から始まった朝日オープン将棋ではアマ10人が1回戦でプロ10人と一斉対局するが、7年間でプロ54勝15敗とアマを圧倒している。奨励会で満29歳までに四段にならないと退会という厳しいシステムで生き残ったプロは、やはり筋金入り、ということだろう。

 

遠藤4場所目で新入幕のスピード出世

 それにひきかえ相撲の方は、プロとアマの差が急激に縮まっている感じもする。まだ、大銀杏どころかチョンマゲも結えない、初土俵から1年の遠藤が注目を一身に集めた3月の大相撲春場所がそれを物語っていた。

 大学4年の12年、全日本選手権(アマ横綱)と国体成年Aの2大タイトルを獲得し、昨年春場所幕下10枚目付け出しでデビュー。わずか3場所目で新十両、4場所目で新入幕とものすごいスピードで出世した。

 東前頭筆頭に躍進した春場所は、さすがに白鵬、日馬富士両横綱には相撲にさせてくれなかったが、大関稀勢の里には土をつけ日本中のファンを大喜びさせた。半面「プロが弱くなったのか、アマが強くなったのか」と、かつての厳然とした差を知るファンは複雑な気持ちにさせられたことだろう。… 続きを読む

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産経デジタル

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