グローバルスタンダード経営の検証(第1回)

経営改革の先駆者、ソニーの蹉跌

2014.05.06 Tue連載バックナンバー

 日本企業の「グローバルスタンダード経営」への転換は、ソニーに始まるといっていい。ジャーナリストの感覚ではまちがいなくそうだ。ソニーの出井伸之社長(当時)によって1997年6月に導入された取締役改革と執行役員制は、鮮烈な印象を当時の日本社会に与えた。

 耳慣れない「執行役員」の呼称のせいもあったが、38人いた取締役を一挙に10人に削減。しかも、そのうち社外取締役が3人だから社内取締役はわずか7人。取締役をはずれた者の大半は新設の執行役員に就任したが、「重役=取締役」だった日本の企業社会ではまるで降格人事にみえた。外資系企業やベンチャー企業でなく、日本を代表する電機メーカーの大胆な変身に、東証一部上場企業の経営者らはみな度肝を抜かれ、「ソニーは完全に外資系になった」と嘆息をもらした。

 米国市場でテレビ受像機など家電製品のトップブランドに君臨、レコード会社CBSレコードや映画会社コロンビア・ピクチャーズを買収するなど、グローバル企業の道を歩んできたソニー。21世紀に本格化するデジタル家電時代には、インターネットのネットワークに家電のハードとエンターテインメントのソフトが融合する夢の社会が実現され、その扉を開けるのは世界中でもソニー以外に考えられなかった。… 続きを読む

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産経デジタル

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