攻勢強める金融界(第3回)

アジア進出ラッシュの生損保

2014.06.11 Wed連載バックナンバー

 生命・損害保険大手が、成長余力が大きいアジアの新興国で、事業強化に走っている。人口が縮む国内市場に対し、アジアでは中間所得層が拡大し、保険商品のニーズも高まっており、日系企業による現地への出資が相次いでいる。ただ、金融事業が規制に縛られ、保険ビジネスが未成熟で収益確保までに時間を要する面もあり、各社によって進出のスタンスには温度差が浮き彫りになっている。

 損保大手の三井住友海上火災保険は、3月初め、仏アクサ、伊ジェネラリと提携した。欧州は保険ビジネスの先進国。その仏、伊の保険トップ企業と手を結ぶ提携の真意に、業界関係者の注目が集まった。

 提携の背景には、三井住友海上が築き上げてきたアジアの事業基盤があった。同社は早くからタイに進出し、ASEAN(東南アジア諸国連合)10カ国すべての国に拠点を設けた。

 

非日系企業や個人の取り込みに注力

 損保事業では、大雨や洪水などで被害が出た場合、損害調査などの担当者が配置されているかなどの対象地域のカバー態勢が重要だ。ジェネラリは今回の提携で、三井住友海上の拠点を活用したアジア展開が可能になる。三井住友海上の強みが仏・伊大手との提携に結びついたわけだ。

 三井住友海上を傘下に持つMS&ADインシュアランスグループホールディングスをはじめ、大手3社は近年、アジアをはじめとする海外収益を拡大しており、持ち味を生かした戦略を進めている。… 続きを読む

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産経デジタル

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