攻勢強める金融界(第1回)

大手銀行 過熱する住宅ローン競争

2014.05.11 Sun連載バックナンバー

 住宅ローンをめぐり、大手銀行で顧客の争奪戦が激化している。歴史的な低金利を背景に、利用者にとって最大の魅力である「金利」を引き下げる動きが相次いでいる。ただ、金利の引き下げは収益の悪化につながりかねない。大手銀行はホテルなどの施設を優待価格で使えるといった特典付きの住宅ローンを投入するなど、顧客獲得に工夫を凝らす。

 大手銀行がまず打ち出しているのが金利の引き下げだ。三菱東京UFJ、みずほ、三井住友、りそな、三井住友信託の大手5銀行は3月適用の固定型10年の住宅ローン金利は2月適用分と比べ0.05~0.1%引き下げた。

 

10年固定で年1.1%を設定

 大手銀行が住宅ローン金利を引き下げられるのは、日銀が昨年4月に導入した大規模な金融緩和を受けて市場金利が低下し、銀行の資金調達コストも低下しているからだ。3月は消費税率の引き上げを前に新築マンションなどの駆け込み需要が予想されたことから、「金利を低く抑えて顧客の獲得につなげたい」(大手銀行関係者)という思惑もにじむ。

 3月に適用される住宅ローン金利を0.1%引き下げたのは三菱東京UFJ、みずほ、りそなの3行で、固定10年型の最優遇金利をそれぞれ年1.35%にした。三井住友は0.05%引き下げ1.35%。大手銀行の中で金利を最も低く設定している三井住友信託は4カ月ぶりに0.05%引き下げて年1.1%にした。

 大手銀行が住宅ローン金利の引き下げを競うのは、地方銀行や無店舗型のインターネット銀行との顧客獲得競争が激化していることも背景にある。とはいえ、金利競争の余地は乏しくなるばかりだ。そこで大手各行は金利以外の特徴を前面に打ち出している。… 続きを読む

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産経デジタル

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