ゲーム最新事情(第1回)

パズドラ、以前のソーシャルゲームとどこが違う?

2014.06.04 Wed連載バックナンバー

 これまで以上にスマートフォンゲームのCMを見かけることが多くなった。大半はダウンロードは無料で、有料アイテムによって収益を得る「フリートゥプレイ(基本無料)」だが、これらの中でもスマホアプリを代表するゲームに成長したのがガンホーのパズドラだ。否定的に捉えられがちな他のソーシャルゲームと比べると、ゲーム性と収益のあげかたに違いが見られる。

 

2つの拒否感を取り除いたパズドラ

 「パズです!」「ドラです!」
 「『二人合わせてパズドラです!』」

 2月、都内で開かれた人気ゲームアプリ「パズル&ドラゴンズ(パズドラ)」の2周年記念日の会見の冒頭だ。ガンホー・オンライン・エンターテイメントの森下一喜社長と同ゲームのプロデューサーである山本大介氏は、コントを始めるお笑いコンビのように声を合わせてポーズをとった。

 はしゃぎ過ぎともとられそうなパフォーマンスだが、もはやスマホ向けゲームの代名詞ともなったパズドラの勢いを考えれば違和感はない。ゲームアプリ提供社としてのガンホーを売上世界一(App Annie調べ)に導き、5月下旬にはダウンロード回数が2,800万回を突破した。ニンテンドー3DS向けのソフトは100万本を超すヒット作になっている。さらに今春、アーケードゲーム「パズドラ バトルトーナメント ラズール王国とマドロミドラゴン」の稼働も開始した。

 そもそもスマホで遊ぶ「ソーシャルゲーム」という言葉に拒否感を抱く人は少なくない。そこには(1)仮想アイテムの収集がメインでゲーム性が低くなりがちな仕組みへの不満と(2)過剰に射幸心を煽った「コンプリートガチャ問題」を代表とする課金システムへの抵抗がある。

 森下社長は「パズドラはソーシャルゲームではなくオンラインゲーム」との見解を示しているが、システムの多くは従来のソーシャルゲームと共通している。ではなぜパズドラはスマホゲームを代表する存在になりえたのか。そこには2つの拒否感を巧みに取り除いた施策があった。… 続きを読む

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産経デジタル

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産経新聞グループ各媒体のウェブサイト運営、ポータルサイト・モバイル端末などへのニュースコンテンツなどの配信を手がけています。ウェブでも国内最大級のニュースサイト「MSN産経ニュース」などを運営する産経新聞グループの記者が「Bizコンパス」のために書き下ろした、ここでしか読めない記事です。

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