ビジネス界の巨匠が説く経営成功の方程式(第2回)

倍働けば必ず結果が出る、日本電産・永守重信の原点

2016.02.02 Tue連載バックナンバー

 創業41年、一代で売上高1兆円企業を育てあげた、日本電産(Nidec)の創業者である永守重信。彼は同社のリーダーでありながら、再建した企業は40社を超える“経営の再建王”でもある。

 そんな永守の原点は、人よりも倍働けば成功することを教えてくれた母、そして少年時代の経験にあった。

 

稲盛和夫と同じ? 経営の再建王・永守重信の方程式

nidec001 松下幸之助稲盛和夫は、“経営の神様”という異名が示す通り、どこか神仏を彷彿させるイメージがつきまとうが、“経営の再建王”永守重信には、どこまでも人間臭さが漂う。

 永守がもつ成功の方程式は、人事評価につなげるためにつくった「ニデックマン方程式」 に示されている。「ニデックマン」とは、日本電産の社員のことだ。

 ニデックマン方程式とは次の通りである。

「Y=A+B+C」
 Y=二デック社員の評価値
 A=基本的物の考え方(二デックポリシー理解度)
 B=仕事等に対する熱意
 C=能力

 ニデックマン方程式では、単なる能力ではなく、基本的な物の考え方や熱意が大きな比重を占める。A+B+Cの総合値をいかに大きくするかが、ニデックマンとして成功するか否かを左右するのだ。

 この方程式、足し算と掛け算の違いはあるものの、項目は稲盛和夫の成功の方程式「考え方×情熱×能力」と同じである。稲盛和夫と永守、ふたりがまったく同じ考えをもっていることがわかるだろう。

 その永守の原点を、『日本電産 永守イズムの挑戦』(日本経済新聞社編)に記された母の教えや少年時代のエピソードから探ろう。

 

どうしても起業するなら、おまえは人の倍働くか

 永守の母は、ケンカに負けて帰ってくると「もういっぺんやってこい」と言って家に入れなかった。やり返さずに「やってきた」と嘘をつこうものなら、「証拠を見せろ」と言われ見破られてしまう。永守はケンカに負けると、… 続きを読む

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峯 英一郎/studio woofoo(www.studio-woofoo.net)

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ライター・キャリア&ITコンサルタント

IT企業から独立後、キャリア開発のセミナーやコンサルティング、さまざまな分野・ポジションで活躍するビジネス・パーソンや企業を取材・執筆するなどメディア制作を行なう。IT分野のコンサルティングや執筆にも注力している。
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