経営者が知っておきたいビジネスの話(第2回)

市場が急激に縮小した際に企業が取るべき戦略とは?

2015.11.02 Mon連載バックナンバー

チャンスが永遠に続く企業などない

 ビジネスにおいて、何ら紆余曲折を経験せずに安定的な成長を遂げる企業など恐らく存在しないでしょう。

 やはり、どんな企業であれ、長い目で見れば自社を取り巻く環境の波に翻弄されながらチャンスとピンチを繰り返し経験し、最終的に成長を目指していくことになるのです。

 たとえば、企業がチャンスをものにしている間は少々の問題があっても、それをカバーして堅調な業績を残せるでしょうが、一旦窮地に陥るとそれまでの成功体験が強烈な企業ほどこれまでの方向性を急に変えることができずに泥沼にはまるピンチに見舞われることもあるでしょう。

 現在のシャープが置かれている状況をイメージすればわかりやすいかもしれません。

 このような企業を存続の危機に晒すピンチは、普通であれば避けたいものですが、ピンチには大きく成長するチャンスの“種子”が埋まっていることも事実です。

 そして、最大のピンチの中に埋まっている大きなチャンスの“種子”を見つけ出し、逆境を撥ね退けることができれば、企業はより強くなり、どんな環境にも負けない体質に生まれ変わることも可能になるのです。

 

どの企業にも当てはまる逆境の“症状”とは?

 タフツ大学のチャクラバルディ教授は、『企業にとっての逆境にはさまざまな程度や種類があるが、“症状”はどれも同じ』ということを研究によって明らかにしました。企業にとっての逆境の“症状”とは、『自社の保有する経営資源が制約を受けて需要や供給がひっ迫する』ということなのです。

 このような状況では、マーケットの中で満たされていないニーズが生じて、企業内に重要ではない余分な経営資源が発生することになります。

 そこで、逆境によって生じた余分な経営資源を… 続きを読む

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安部 徹也

安部 徹也

株式会社 MBA Solution 代表取締役

株式会社 MBA Solution 代表取締役。2001年MBAを取得後、経営コンサルティングの事業で起業。近著に『最強の「イノベーション理論」集中講義』 (日本実業出版社)や『ぐるっとマーケティング』(すばる舎リンケージ)などがある。

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