英語は通じる?日本語は?(第3回)

「クラップ」「カー」に慣れるべし~タイの言語事情

2015.12.16 Wed連載バックナンバー

 実際に駐在員となってタイ人とともに働くとなると真っ先に思い浮かぶのが「タイ語は挨拶ぐらいしかわからないが大丈夫か?」ということでしょう。

 

まずは基本中の基本のタイ語から

 タイ語は一日中「サワディー(男性はクラップ、女性はカをつける場合が多い。以下の挨拶も同じ)」を挨拶としています。一つ覚えておけばビジネスで初対面の名刺交換の時にサワディークラップ、会議テーブルに着席して改めてサワディークラップ、会議が終了し帰るときの最後にサワディークラップ。つまり、おはようございます、こんにちは、こんばんはだけでなく、さようなら、初めましてまで網羅しています。

 話しかけたり何かをお願いしたりする時は「コトー」です。ちょっと書類をコピーしてほしい、レストランで注文をしたい、トイレの場所を聞きたいという時に発すると助けてもらえます。

 もう一つはやはり感謝を表現する「コップン」も基本中の基本ですね。語学のハンデがあるといろいろお願いすることが多くなりますが笑顔で感謝を述べておきましょう。

 語尾の「クラップ」ですが、年配者が若年へ話しかけるときはあまりつけません。これは丁寧語の一種でありビジネスの場や人が集まる場で高職位者または年配者が「サワディー、サワディー」といいながら登場することは非常に多いです。日本人ビジネスマンの場合は職位や年齢に関わらず「クラップ」をつけておけば間違いありません。

 

ビジネスシーンでもボディランゲージが基本

 日系企業はタイ人の採用に関して、「日常会話程度の英語ができる」を一つの採用基準にしているため、オフィスではそれほど苦労しません。会社によっては日本語通訳がいます。場合によっては現地のタイ人のほうが英語流暢、慣れないうちは日本人のほうが「え、あ、う、うん」というのが精一杯ということも。

 製造現場はどうでしょうか。工場長ランクだとバックグランドを共有しての会話のため製造品の現物を手に言葉ではないところで話が進んでいき意外とついて行けます。各部署のマネージャークラスになると英語が話せない率は上がりますが、身振り手振りを交えたり絵で書いてみたり、お互い奮闘しながら合意へ到達です。

 現場の作業員と会話することは最初のうちはほとんどないですが、時間が経つと直接指導の必要が出てきます。彼らは、英語はほとんど話せません。そうなるとコミュニケーションも難しいのではと思うかもしれませんが、多くの日本人工場長や現場責任者の方曰く、… 続きを読む

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水野 聡子

水野 聡子

在タイ・バンコク10年以上。ビジネスコンサルタント会社「Infinite Wings BP(Thailand)Co.,Ltdの代表取締役副社長。事業内容はシンクタンクとメディアコーディネート、日系企業の進出支援など。日本のメディアへライターとしての執筆活動もしています。

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