話題の企業家にインタビュー

3人寄ればマンガ喫茶~インドの起業家インタビュー

2015.11.17 Tue連載バックナンバー

 2014年5月にインド人民党が勝利を収めてモディ政権が誕生してからは、安倍首相と良好な関係を保つインド。インドにはひとつの国に7つの連邦直軸領と29もの州を合わせた36の地域と、22にも及ぶ言語があり、方言を入れるとさらに凄い数になります。

 島国の日本人から見ると、同じ国の中でこれだけ言語、ライフスタイルに宗教、価値観などが違うということはなかなか理解するのが難しいことです。さらに、複雑なカースト制度まで加わると、ますます理解しがたいことがたくさん出てきます。

 そんな多様性の中、30代の若き日本の起業家たちが、インドで「マンガ」を用いたビジネスを始めようとしています。

 

3人寄れば文殊の知恵!

 佐々木克仁さん(35)はデリーのあるイベントで、日本のおもちゃをインドに輸入、販売している長尾誠さん(37)と知り合いました。もともと佐々木さんは漫画が大好きでしたが、インドでは日本の漫画本は一般的に流通されておらず、英語版を手に入れることも困難でした。

 そのイベントで、長尾さんが日本の漫画本を参考展示しているのを見たのです。

 もともと趣味の漫画を生かして何かしたいと考えていた佐々木さんは、リクレーション(娯楽)の場が少ないデリーで、日本人のための「マンガ喫茶」ができないかと長尾さんに提案。プロジェクトが始まりました。

 コミックの仕入れは、長尾さんの立ち上げた会社「IINE ENTERTAINMENT」の輸入ルートを活用。元々ITエンジニアの佐々木さんはインターネットシステムを構築しました。佐々木さんはまた、自身のXroad(クロスロード)という、インドの駐在生活で困っている人の補助をする会社における日本人への接客ノウハウを活用することにしました。

 2人はどこで漫画カフェをオープンさせようか悩んでおり、起業家仲間であり、デリーで家具やインテリアのビジネスをしている「Yasu Craft」オーナーの土井康弘さん(37)に話を持ちかけました。すると、彼は… 続きを読む

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パッハー 眞理

パッハー 眞理

ウィーン出身。海外書き人クラブ会員。デリー3年目に入りすっかりインドの奥深い料理やカルチャーにぞっこん。野犬を少しでも救いたいと、微々たる活動をしているワンコ好きライター。

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