ビジネスに役立つ全国お国柄辞典(第22回)

ご当地グルメまで倹約メニュー?「佐賀県」の謎

2016.02.14 Sun連載バックナンバー

 狭いようで意外に広い日本。土地に根付いた県民性には興味深い違いがたくさん見つかります。お付き合いする中でNGとなることや、知っていると喜ばれることなども多々ありますから、各地域に対する理解がビジネスの成否を決めることも!

 本連載では「ビジネスに役立つ全国お国柄辞典」と題し、各都道府県における「知られざるルール」を紹介します。第22回は「佐賀県」を取り上げます。

 

B級グルメから読み取れる、佐賀県の節約志向

 九州西部、福岡県と長崎県の間にある佐賀県の県庁所在地は佐賀市。人口は約83万人(2015年2月1日時点)です。経済圏は有明海に面した南部の佐賀市、玄界灘に面した北部の唐津市に二分されます。

 農業と漁業が盛んな佐賀県は特徴的なグルメの多い県です。特に海産物は「前海(まえうみ)もん」と呼ばれる有明海の幸が有名。海苔の年間収穫量は全国でもダントツの1位。日本の年間出荷量のうち約1/4を占めています。その他にもムツゴロウやエツワラスボなどこの地域でしかあまり見かけない食材があるので、訪れた際にはさまざまな味を楽しむことができます。

 今では豊かな佐賀県ですが、かつて同県に根付いた強烈な「倹約至上主義」は今でも健在です。今でも「佐賀県人が歩いた後にはぺんぺん草も生えない」と、佐賀県民を揶揄する言葉が残っているほど。そんな倹約スピリッツは、ご当地のB級グルメに反映されています。

 そのひとつが、佐賀市名物の「シシリアンライス」。ご飯の上に、甘辛く炒めたお肉や、玉ねぎ、トマト、レタスなどをのせてマヨネーズをかけた、シンプルな一品です。県内の喫茶店でふるまわれていたまかない飯から生まれたものです。

 名前の由来は、シシリアンライスのトマトの赤、マヨネーズやゆで卵の白、レタスの緑がイタリア国旗の組み合わせに似ており、地中海に浮かぶシチリア島にちなんで名付けられたとされます。シチリア島の名物というわけではではありません。

 同様のテキトー感がにじむ名物には、地元食材を麺の上にのせ、混ぜて合わせて食べる… 続きを読む

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谷垣 吉彦/studio woofoo(www.studio-woofoo.net)

谷垣 吉彦/studio woofoo(www.studio-woofoo.net)

フリーランスライター

アダルト層向け商品の販促プランニングや、経営・医療系書籍の企画・立案・執筆など、幅広い分野でライターとして活動する。大阪ミレニアムミステリー賞を受賞するなど、エンターテイメント分野での実績も評価されている。

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