ビジネスに役立つ全国お国柄辞典(第9回)

県民を団結させる“無尽”って何?「山梨県」の謎

2015.08.01 Sat連載バックナンバー

 狭いようで意外に広い日本。土地に根付いた県民性には興味深い違いがたくさん見つかります。お付き合いする中でNGとなることや、知っていると喜ばれることなども多々ありますから、各地域に対する理解がビジネスの成否を決めることも!

 本連載では「ビジネスに役立つ全国お国柄辞典」と題し、各都道府県における「知られざるルール」を紹介します。第9回は「山梨県」を取り上げます。

 

果物にほうとう、B-1グランプリのご当地グルメも

 富士山麓にある山梨県の県庁所在地は甲府市で、人口は約84万人(2015年2月1日時点)です。晴れの日が多く降水量が少ないことや、昼と夜の気温差が大きいなどの特徴により糖度の高い果物が育つことから、ぶどうやスモモなどの栽培が盛んです。

 海がなく、土地もけっして豊かとはいえない山梨県ですが、古くから重ねた努力により、素晴らしい食文化を築いてきました。寒暖の差により美味しくなる果物の生産が盛んで、特産物のぶどうから作る甲州ワインは全国的なブランドです。

 さらに山梨に古くから伝わる「ほうとう」は、武田信玄が陣中食として広めた、ともいわれている歴史深いソウルフードです。小麦粉を練って平たくのばしたものを野菜などと一緒に味噌仕立ての汁で煮込むものなので、季節に合わせてさまざまな味が楽しめる上に、栄養満点の健康食でもあります。

 ほうとうは群馬県や埼玉県などにもありますが、山梨で特に好まれているのがカボチャ入りのほうとう。かつて甘みが貴重であった時代には大変なごちそうだった一品です。そのため同県には、なにかを上手くなしとげられた時に使う「うまいもんだよカボチャのほうとう」という独特の言い回しがあります。高齢者では大半の人が知っているので、使ってみると一気に親密になれること間違いなしのフレーズです。

 質実剛健な食を好む気風は今も変わらないようです。甲府鳥もつ煮で第5回B-1グランプリに輝いたのも、そんな山梨ならではといえそうです。

 

郷土の誇りはなんといえっても武田信玄公… 続きを読む

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谷垣 吉彦/studio woofoo(www.studio-woofoo.net)

谷垣 吉彦/studio woofoo(www.studio-woofoo.net)

フリーランスライター

アダルト層向け商品の販促プランニングや、経営・医療系書籍の企画・立案・執筆など、幅広い分野でライターとして活動する。大阪ミレニアムミステリー賞を受賞するなど、エンターテイメント分野での実績も評価されている。

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