ビジネスに役立つ全国お国柄辞典(第1回)

コーンバターは観光客向け!誤解が多い「北海道」

2015.04.05 Sun連載バックナンバー

 狭いようで意外に広い日本。土地に根付いた県民性には興味深い違いがたくさん見つかります。お付き合いする中でNGとなることや、知っていると喜ばれることなども多々あります。

 本連載では「ビジネスに役立つ全国お国柄辞典」と題し、各都道府県における「知られざるルール」を紹介します。各地域に対する理解が、ビジネスの成功に結びつけば幸いです。初回は「北海道」を取り上げます。

 

味噌ラーメンにコーン、バターは誤解だった! 

 日本の北端にある北海道の道庁所在地は札幌市。人口は約543万人(2014年末時点)です。広い大地を活かした農業が盛んで、ジャガイモ、カボチャ、タマネギなどの他、お米や牛肉も収穫・生産量全国第一位です。さらに、カニや鮭、ウニ、乳製品や野菜など、山海の味覚が豪快に楽しめます。

 美味しい食材に囲まれて暮らす人々は、庶民的な食べ物の開発にも積極的なようで、今では日本人のソウルフードともなっているラーメンも北海道で発明されたものと言われています。

 ラーメンではなんといっても「名物のコーンやバターをのせた味噌ラーメン!」というイメージがありますが、これは「観光客向け」であって、現地の人が特に好むラーメンではないのだとか。味噌ラーメンは広い北海道の中でも札幌のラーメンであり、函館は塩ラーメン、旭川は塩、しょう油、味噌と何でもありです。またコーンやバターは観光客向けのトッピングなので、現地のラーメンに最初から入っている例は少数派です。

 ラーメンと並ぶ国民食、カレーでも北海道発の逸品が近年ブームを作りました。女性などに人気の「スープカレー」がそれです。1970年代に札幌の喫茶店がカレー風味の薬膳スープを出したのが始まりとされていて、北海道でカレーというとスープカレーのことを指すくらい。

 一方、家庭の「食」では、乳製品好きが特徴的です。ご飯に牛乳をかける「牛乳茶漬け」がポピュラーと言いますから筋金入り。

 ほかにも個性的な家庭料理として「お赤飯に甘納豆」というのもあります。小豆ではなく、甘納豆を入れて炊くので、ほんのり甘いお赤飯が楽しめるのだそうです。

 

伝説多きクラーク博士と二代首相・黒田清隆

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谷垣 吉彦/studio woofoo(www.studio-woofoo.net)

フリーランスライター

アダルト層向け商品の販促プランニングや、経営・医療系書籍の企画・立案・執筆など、幅広い分野でライターとして活動する。大阪ミレニアムミステリー賞を受賞するなど、エンターテイメント分野での実績も評価されている。

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