京都の名庭園、その歴史と文化を愉しむ(第2回)

徳川家、天皇家が愛した二条城近辺の庭園を楽しむ

2015.11.02 Mon連載バックナンバー

 京都にはさまざまな観光名所がありますが、社寺や名所にある庭園を巡る楽しさも見逃せません。長い歴史の間に造られた数多くの庭園があり、敷地の一部に作られた「坪庭」(つぼにわ)や、石や砂で山や水を表現する「枯山水」(かれさんすい)、池を中心に作庭する「池泉廻遊式」(ちせんかいゆうしき)などバラエティに富んでいます。

 それぞれの庭園には造られた時代の歴史や文化が反映され、ゆかりのある人々の想いが込められています。前回は京都駅周辺の庭園を紹介しましたが、今回は二条城周辺にスポットを当てます。

二条城:徳川将軍家の威厳を示した豪壮かつ秀麗な庭園

 世界遺産にも登録されている二条城(正式名称は「元離宮 二条城」)は、京都の街のほぼ中心に位置する城です。慶長8(1603)年に、徳川家康上洛の際の宿泊所として築城されたもので、豊臣氏を滅亡に追い込んだ大坂冬の陣、夏の陣の本営として使われました。寛永元(1624)年に3代将軍・徳川家光が大修築を行い、現在の規模になりました。

 「二条城」の代表的な庭園は、築城時に造営された「二の丸庭園」です。書院などの建物に座って池のある庭園を眺める「池泉観賞式」の庭園で、当初は大広間からの鑑賞を主としていましたが、寛永3(1626)年、後水尾天皇行幸の際の御殿造営時に、南からの鑑賞に配慮し、小堀遠州が改修を行いました。

 茶人であり、江戸初期の名作庭家といわれる小堀遠州ですが、実は… 続きを読む

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高野 晃彰/studio woofoo(www.studio-woofoo.net)

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ベストフィールズ代表

大手アパレルで店舗開発を担当、その後、専門誌系出版社で企画編集を中心に勤務、退社後、編集プロダクション「ベストフィールズ」とデザインワークス「デザインスタジオタカノ」を立ち上げる。旅行・歴史・フード・ペット・マリンスポーツなどのエンタメ系から経済、ファッションまで幅広い分野での書籍・雑誌・ムック・商業制作物の執筆、編集、撮影、制作を行なっている。

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