京都の名庭園、その歴史と文化を愉しむ(第1回)

京都駅からすぐ、「東福寺」近辺の庭園を楽しむ

2015.10.08 Thu連載バックナンバー

 京都にはさまざまな観光名所がありますが、社寺や名所にある庭園を巡る楽しさも見逃せません。長い歴史の間に造られた数多くの庭園があり、敷地の一部に作られた「坪庭」(つぼにわ)や、石や砂で山や水を表現する「枯山水」(かれさんすい)、池を中心に作庭する「池泉廻遊式」(ちせんかいゆうしき)などバラエティに富んでいます。

 それぞれの庭園には造られた時代の歴史や文化が反映され、ゆかりのある人々の想いが込められています。本連載では、そんな京都の知られざる庭園を紹介しましょう。

 

東福寺のモダンで斬新な庭園に圧倒される

 今回は、京都駅からほど近い「東福寺」近辺の庭園を中心を取り上げます。東福寺へは、新幹線の京都駅からJR奈良線に乗り換えて約3分、その名も「東福寺駅」から少し歩いたところにあります。

 東福寺は鎌倉時代前期の嘉偵2(1236)年、時の摂政・九条道家が建立した寺院です。当時の奈良最大の寺院である東大寺と清流を誇る興福寺から一字ずつとって東福寺と名付けました。山や渓谷を取り入れた広大な境内には、三門(さんもん、仏殿の前の門)や方丈(ほうじょう、僧侶の住居)など禅宗建築を今に伝える建築物が建ち並び、特に紅葉の時期にはたくさんの観光客が訪れます。

 まずは京都一とされる巨大な伽藍(がらん、寺院の主要建築物のこと)が建つ境内に入りましょう。

 巨大な伽藍の間には、見ごたえのある庭園が配されています。その中心となるのが、… 続きを読む

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高野 晃彰/studio woofoo(www.studio-woofoo.net)

高野 晃彰/studio woofoo(www.studio-woofoo.net)

ベストフィールズ代表

大手アパレルで店舗開発を担当、その後、専門誌系出版社で企画編集を中心に勤務、退社後、編集プロダクション「ベストフィールズ」とデザインワークス「デザインスタジオタカノ」を立ち上げる。旅行・歴史・フード・ペット・マリンスポーツなどのエンタメ系から経済、ファッションまで幅広い分野での書籍・雑誌・ムック・商業制作物の執筆、編集、撮影、制作を行なっている。

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