読むウイスキー~ウイスキーを味わうためのコラム(第5回)

なぜウイスキーは値上げされるのか?製造工程に迫る

2016.01.07 Thu連載バックナンバー

 ニッカウヰスキーの創業者、竹鶴政孝氏をモデルにしたNHKテレビ朝のテレビ小説『マッサン』の放映が始まった2014年秋、ウイスキーの売上が国内で急伸した。

 放送当時は、国内ウイスキーでトップのサントリーでも増える注文に応じきれないほどの人気だったが、ドラマが終わりブームが一段落した2015年夏以降になっても、需要に対する供給量の不足が続いている。サントリーによれば、ウイスキーの原料となる「モルト原酒」が不足としているという。

 2015年12月、サントリーは「お客さまからの需要に対し十分お応えできない状況が続いている」「品質を維持しながら国産ウイスキーの出荷を継続的に行なっていくため」として、2016年4月出荷分に、ウイスキーの一部製品の値上げを発表している。

 ウイスキーの製造には相当な時間がかかる。『マッサン』の中でも触れられていたように、ウイスキーは「数年以上という時間が育てる」。高級なウイスキーは熟成させるためには、12年以上寝かせる。だから急に出荷量(生産量)を増やすことはできない。

 今回は、ウイスキーの供給量と価格を大きく左右する、その製造過程に迫る。

 

ウイスキーの基本「モルト」はどうやって作る?… 続きを読む

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吉田 恒道

吉田 恒道

フリージャーナリスト&エディター

大学卒業後、世界のモード界を取材するファッション誌編集部でキャリアをスタート。自動車専門誌副編集長、男性ライフスタイル誌の編集長を複数務めた後、独立。フリーランスのジャーナリスト&エディターとして活動。近著に『シングルモルトの愉しみ方』(学習研究社)があり、2015年3月に電子書籍としても発売される。

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