昭和を疾駆した名車たち(第2回)

スカイラインを世界ブランドに変えた伝説のレース

2015.09.11 Fri連載バックナンバー

 1963年11月、東京オリンピック開催の前年に登場した「プリンス・スカイラインS5型」。1.5リッターのファミリーセダンとして投入され、搭載エンジンはG1型直列4気筒OHVエンジンだった。後述する“スカG伝説”の序章となった、ファミリーセダンという“羊”に加わった“狼”の魅力に迫る。

 

“スカイライン伝説”の始まり。第2回日本GP

 1964年5月3日に鈴鹿サーキットで行なわれた第2回日本グランプリ(GP)のGT-Ⅱ部門(2リッター未満、1リッター以上)クラスの決勝レース7週目、メインスタンドの1万人を超える観客は総立ちになった。同時にサーキットに来場していた数万人とも言われる観衆から大歓声が湧いた。

 国産車、それも普通の4ドア・ファミリーセダンが、世界最先端のスポーツカー・ポルシェを抜いたのだ。この場面が“スカG(スカイラインGT)伝説”の序章となる。

 次の8週目にドライバー生沢徹(いくざわ てつ)が運転するスカイラインは、ドライバー式場壮吉(しきば そうきち)のポルシェに抜かれ、以後は式場の独走となった。しかし、スカイライン2000GTは、2着から6着までに5台が入賞。国産車では断然の成績を示した。

 この結果について、後年さまざまな噂や憶測が流れた。… 続きを読む

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吉田 恒道

吉田 恒道

フリージャーナリスト&エディター

大学卒業後、世界のモード界を取材するファッション誌編集部でキャリアをスタート。自動車専門誌副編集長、男性ライフスタイル誌の編集長を複数務めた後、独立。フリーランスのジャーナリスト&エディターとして活動。近著に『シングルモルトの愉しみ方』(学習研究社)があり、2015年3月に電子書籍としても発売される。

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