オリジナリティあふれる旅行を楽しもう!(第5回)

「B級」のBじゃない!B-1グランプリが目指すものとは

2015.06.27 Sat連載バックナンバー

 「経済効果がすごいらしい」「ものすごい数の人が集まるらしい」など、なにかと話題を集めている「B-1グランプリ」をご存知でしょうか。富士宮やきそば八戸せんべい汁の名を、さらに浸透させたことでも知られるイベントです。

 “日本各地のB級グルメが食べられるお祭り”と認知されはじめましたが、その志はとても高いもの。“B級グルメ”から受けるイメージとは、大きく異なるものでした。

 

B級グルメ販売が目的ではない「B-1グランプリ」

 公式サイトによると、B-1グランプリとは食べ物を売ることを目的としたグルメイベントではないとあります。

 B-1のBは、“B級グルメ”のBではなく、“地域ブランド(BRAND)”のBなのです。そして、開催の目的もイベントをきっかけにグルメ発祥の地に来てもらうことにあります。ですから、当日だけの特別なメニューが販売されることはありません。

 また、出店(イベントでは、「“出展”者」と名付けられています)するのは、まちおこしのために活動する現地の異業種団体。飲食店に限られません。あくまで、ご当地グルメで地域をアピールするために、プレゼンテーションを行うという意味合いが強いのです。そのため、出場者は味以外にもさまざまな催し物を用意しています。

 たとえば、人気のメニューになると行列に並ぶ必要もあるのですが、このときに出展者が歌や踊りなどのパフォーマンスを披露することがあります。「並んでいるときのパフォーマンスがよかった」「一生懸命な姿を見て応援したくなった」を理由に投票する人も多いといいます。料理が美味しくなければ投票されませんが、それだけでは勝てないということ。また、料理ではなく出展者に対して表彰が行われることは、地域ブランドを高めることにつなげたいという主催者の思いの表れといえます。

 そして、イベント当日に販売される料理の量がハーフサイズに設定されているのも、来場者に食べくらべを行ってもらうため。さまざまなご当地グルメを口にしてもらうことで、現地を訪れるきっかけづくりを行っているわけです。

 B-1グランプリが「日本最大級のまちおこしイベント」にまで成長したのも、ご当地グルメをブランド化し、現地を訪れるきっかけづくりを心がけ続けているからでしょう。

 とはいえ、B-1グランプリに出展するためには、長い年月と経験が必要とされます。… 続きを読む

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角田 健次

角田 健次

フリーライター

旅行雑誌の編集部にて、パンフレット、ガイドブックなどの編集・執筆を行う。国内離島や海外ツアーへの同行や読者取材なども経験。フリーライター転向後は、新聞・web広告、広報誌、機関誌などの媒体で活動中。旅行・観光を中心にさまざまな企業への取材、映画をはじめとするエンターテインメント、時事コラムなど幅広いジャンルを手がけている。

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