目的なき戦術に頼ってないか?戦略と戦術の違い(第4回)

御社には進むべき道を照らす「戦略」がありますか?

2015.09.21 Mon連載バックナンバー

 「戦略」と「戦術」の違いをご存じでしょうか。「戦略」とは組織として何をするか決めること、「戦術」とは組織としてどのようにするか決めることです。

 前回の記事「『戦略』の失敗は、企業に致命的な負の遺産を残す」では、「戦略」の失敗は「戦術」では挽回できないことを、例を交えて説明しました。これは当たり前のことで、「戦略」が前提条件で「戦術」はその前提にもとづいた具体的実行案だからです。前提が間違っていれば当然失敗するでしょう。だから、「戦略の失敗に」気づいた現場の者が、勇気をもって経営者に提言する必要があるのです。

 しかし、本当に戦略をもって仕事に取り組んでいる会社や組織はどの程度あるのでしょうか? 戦略らしきモノを持っている会社はもう少しあるかと思いますが、「らしきモノ」では、際どい判断を迫られたときに判断が曖昧になってしまいます。

 本当の「戦略」には曖昧さは残りません。目標に対して、「何をするか (戦略)」、「どうするか (戦術)」が綺麗に述べられるのです。連載最後の今回は、綺麗な戦略とはどんなものか、どのように立案するかを考えてみたいと思います。

 

戦略の出発点は顧客から始まる

 目標はどの会社にもあるものです。売り上げを1,000億円にする、市場シェアを60%にするなど…、これがない会社はそもそもの存在意義がありません。この目標を達成する為に考えるのが、「戦略」です。もし、自社の目標が曖昧ならば、「戦略」も必ず曖昧になります。大きな夢でも構いません。先ずは目標を考えましょう。

 さて、目標が立ったところで「戦略」をどのように立てるかですが、これは自分たちの思い込み出で立ててはいけません。“こうなるはずだ”という考えは良いのですが、その根拠がなければなりません。その根拠になるのはお客様の声です。ニーズ (潜在ニーズ、顕在ニーズ)といっても言いかもしれません。これがないと自分たちの思い込みで進めることになり、やはり「戦略策定」は失敗します。

 私がコンサルティングしたF社の例を考えてみたいと思います。

 F社は化学薬液を販売する会社でそれなりの地位を誇っていました。しかしながら、シェアがうまく伸びず… 続きを読む

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村上 哲也

村上 哲也

コンサルタント兼ライター

ゼロベースでのコンサルタントには定評があり、担当する顧客とは「戦略」から始め「戦術」まで実行させる本格派。2013年より本業の合間にライター業務も行っており、コンサルタント関係に留まらない幅広い記事の記載を行っている。http://midorinooka2014.wix.com/business-consulta-jp

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